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最高の4年間 【Recruit Blog 2024 #10】 大島健音

僕が入部した理由は単純だった。「日本一」という言葉に夢を抱いたからだ。高校までサッカー・野球をしてきたが、強豪チームではなく、高い目標を掲げることは現実的ではなかった。両種目でプロに行くような選手と対戦する機会があり、上には上がいる、と才能にも限界を感じ半ば諦めてしまっていた。そんな中で、大学合格後すぐのタイミングで高校の先輩からアメフト部に勧誘された。「アメフトなら日本一、日本代表を目指せる!」と何人もの先輩から熱心に誘われた。そして特にヘッドコーチである森さんの次のお言葉に完全に心が躍った。「アメフトという競技はポジションごとにはっきりと役割が決まっていて、自分の強みを磨き続けたら必ず試合で活躍できる。野球のように打撃、守備、走塁を全部ハイレベルにできる必要がない。何かを極めれば一流の選手になれる。だからアメフトは大学から始めた選手でも努力をすれば経験者に勝てる可能性がある。」しかも森さんご自身が京大でアメフトを始めて日本一になった方だ。自分にとって、そんな日本一を経験された指導者がいるチームでプレーできるということがとても大きかった。「日本一を知っているこの人のもとでならどこまでだっていける、絶対に日本一になろう」と心の底から思い即時に入部を決めた。その日から、一緒に日本一を目指す仲間を探し始め、入部を迷っている同期にも声をかけまくった。そして結果的に最高の仲間がチームに集まり、4年間にわたる漫画のような物語が始まった。この物語は「今年の甲子園ボウルで勝って日本一になる」ことで終幕する物語であり、ここからの1年間がクライマックスであるが、ここまでの物語を振り返ろうと思う。

ひとことで言って「最高」だった。すべてが最高だったが、ここでは文字数の関係で3点に絞る。
1.最高の仲間に出会えたこと
2.アメフトに出会えたこと
3.最高の環境で日々を過ごせていること

1.これまでの3年間で、新人コーチを含め上下7学年、人数にして約300人もの部員と出会ってきた。月並みな言葉であるが、みんなが尊敬できる素晴らしい人たちだった。誰よりもストイックに努力を重ね、どんな時でも前を向いて試合で活躍されていた先輩、下手な自分に優しく時に厳しく根気よく教えてくださった先輩、僕が苦しんでいる時に相談に乗ってくださった先輩。常に切磋琢磨して高め合ってくれる同期、チームについて熱く議論できる同期。そしてこんな僕を時には少しだけ尊敬してくれる後輩を含め、皆が最高の仲間だった。一緒に頑張れる最高の仲間に出会えたことで僕は全力で頑張ることが恥ずかしいことではなく、とても誇らしいことだと思えるようになった。これまでこの部活で出会った人たちとの関係は一生続いていってほしいと願っている。

2.アメフトはナンバーワンのスポーツだと僕は思う。サッカー、野球、アメフトとやってきた僕は、どれが1番楽しいの?とよく聞かれるが、アメフトと即答している。アメフトのどこが良いかの説明はそれだけで一つのエッセイが書けるほどであるが、僕が特に好きなポイントは最高のチームスポーツであることだ。大きくオフェンス、ディフェンス、キックに分かれ、さらにその中に専門性の高い10ほどのポジションがある。試合は、各ポジションが自分の役割を適切に果たす、その積み重ねで進んでいく。他のポジションのメンバーに対しては、お前ら任せたぞ!一緒に勝とうな!という熱い信頼を抱いて試合に臨む。この信頼感から生まれるチームの一体感、試合前に全員で声を出して気合を入れるハドルが、控えめに言っても「最高」である。ハドルほど興奮し、ぶち上がるものはないし、1番青春している時間だと思う。新入生の方には、ぜひ一度ハドルを見て、体感していただきたい。

3.環境が最高であった。アメフト部には、MGR、TR、SA、SE、MKGと五つのスタッフパートがある。各パートのミッションの詳細はスタッフパンフレットを読んでいただきたいが、とにかく選手である僕たちが、本気で日本一を目指せる環境を皆で作ってくれている。スタッフは縁の下の力持ちなどではなく、それぞれが日本一という目標に向けて、自分の舞台で毎日奮闘している素晴らしい仲間だ。僕たち選手が練習、試合、映像分析、体のメンテナンスなどに思う存分に取り組めているのは、スタッフがワンチームになって最高の環境を作り上げてくれているおかげである。こんなにも素晴らしい環境で部活ができていることは人生の宝物であると思う。また、森ヘッドコーチや三沢監督をはじめとする本当に素晴らしい、いや素晴らしいという5文字では言い表せないほどの指導者たちからアメフトだけでなく、1人の人間として生きていく上での大切なことを教わってきた。上にあげた三つ以外にも沢山の最高なことが揃ったアメフト部で僕は3年間過ごしてきた。楽しいことだけでなく、しんどいことも星の数ほどあったが、それらすべての経験が僕の学生生活の夢物語の一部であり、全てが最高であった。こんなにもワクワクする物語に夢を抱いて没頭できたのは、アメフト部に飛び込んだからだ。この物語のクライマックスはここからであるが、どんな結末になっても絶対に1年後の自分は「最高」と言っているだろう。

新入生の皆さん、大学生活4年間、それぞれにとっての「最高」の物語を歩んでください。アメフト部を選択肢に入れてくれる方、一緒に日本一になりましょう!待ってます。

(4年 大島健音)

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