見出し画像

酒は努力と達成を疑似体験できる薬物

禁酒を決めた。期間は決めてない。

お酒を飲むと、自分は何者かになれた気になれる。飲酒は脳内快楽物質のドーパミンが出るためだ。ドーパミンは通常、達成感を味わった時に出る。数年の努力が報われたり、仲間と作り上げてきたものが軌道に乗ったりなど、苦労した上で初めて得られる快楽物質だ。

私はそんな達成感をここ数十年味わってない。でもたまに友人と飲み明かして、自分の考えを語ると、気持ちよくなって、何者かになれた気になれる。酒は努力したうえでの達成感と同じ快楽を、瞬時に味わうことができる薬物だ。

そんな自分が行き着く先は、中年のサラリーマンが安い居酒屋で酒を飲みながら、会社がどうだの政治や社会がどうだのと愚痴を垂れているアレだ。酒が大好きな自分だが、あれだけにはなりたくない。自分の価値観のなかで、あれほど格好悪い姿はない。

禁酒を誓う。
ただ、今家にある収集したワインを手放すことができない。

恐らく、ひよわな意思だと思う。
またきっと、やめられなくて、自己嫌悪になるのだと思う。

そんなことをやる前から考えているうちは、絶対に達成できないと思う。
でも、自分がどこまで頑張れるか、静観していこうと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?