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カメラ選びの、前提条件合ってます?

こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。

今日は、カメラと写真の関係について、お話ししたいと思います。

過去の記事でも、カメラ派?写真派? のようなことを書きましたが、今回は、「カメラから吐き出される写真」が、カメラとどう結びついているかについて考えたいと思います。

永遠の論争でもある「初心者のカメラは何がいいのか」にも通じる話なので、みんなが納得するような正解はないのかもしれませんが、何かヒントになるようなことが見つかればいいと思います。

たとえば、iPhone 15 Pro Max(最新スマホの最上級モデル・以下iPhone)のカメラで撮れる写真が、iPhoneと同じ焦点距離のレンズを付けたSONY α9III (最新・最上級のミラーレス一眼・以下α9)で撮れると思いますか?

iPhoneで撮れる写真なら、α9で撮れそうですよね。

逆にα9で撮れる写真も、それなりに撮れそうな気がしますね。

実機で試したわけではなく、あくまで個人的な考えですが、半分正解・半分不正解だと思っています。

撮影:Tokyo Street PIX.  @中野

多くの方がYouTubeやブログなどで、iPhoneとミラーレス一眼の比較用の作例などを公開していますので見てみるとわかりますが、やはりシチュエーションによって得意不得意がありますね。

iPhoneのメリットは、気軽にいつでも編集しなくても手持ちでサクッと、撮りたい写真が撮れること。

一方α9のメリットは、簡単な操作で直感的に一瞬を逃さず高い信頼度で最高の画質で撮りたい写真が撮れること。

まず、大きくiPhoneとα9で差が出るとしたら、被写体が高速で動いている場合が挙げられるでしょう。

たとえば、家の前で自転車レースが行われていて、選手から迸(ほとばし)る汗を撮りたい場合を考えてみましょう(あんまりないシチュエーションですが)。

α9は世界初の「グローバルシャッター」搭載で、ローリングシャッター歪みが理論的に発生しませんし、高速シャッタースピードによる決定的瞬間を捉える能力や、撮りたい映像まで辿り着く手順や手間の効率の良さ、安定的・確実性のある操作性などを駆使して、最高の1枚が撮れるはずです。

iPhoneの場合でも同じ状況でも撮影可能だと思いますが、α9以上の撮影テクニックと運が必要になるはずです

おそらく自分が撮影したら、高速で回転するホイールやクランクが歪み、風を受けているので選手から汗が無くて焦り、失敗写真を量産しているうちに、選手団はもう遠くへ走り去っているという光景が目に浮かびます。

iPhoneなら全滅、α9だったとしても奇跡の1枚があることを願い→そして結局全滅というオチでしょう。

もうひとつ、また極端な例で申し訳ないですが、イオンに買い物に行った帰りの駐車場で、カッコいい自分のクルマと、その背後の真っ赤な夕焼けと、列を成してどこかへ飛んでいく鳥の群れを見かけたとします。

片手には買い物袋を下げつつ、サクッと目の前のシーンを撮るシチュエーションです。

ポケットから、空いているもう片方の手で取り出したPhoneで撮った写真は、α9には絶対撮れない1枚となるでしょう。

まあ、極端な例を挙げてしまい申し訳ありませんが、様々なシチュエーションが考えられる中で、前提がないのにどのカメラが正解かという問いは、ナンセンスだということが分かると思います。

撮影:Tokyo Street PIX.  @新宿

そこを無視して、
 「フラッグシップ機が良い」
 「エントリー機で十分」
 「スマホでOK」
 「ライカでしょう!」
とか、言っても意味ないですよね、と思う今日この頃です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。

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