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「量のない質はない」の意味
こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。
タイトルにもある「量のない質はない」という言葉は、写真家・森山大道氏の有名な言葉です。
路上のスナップ写真というものは、とにかく圧倒的に量を撮らないと意味がないんですよ。僕のスナップ写真に対する考え方の一つとして、「量のない質はない」というのがあります。それが僕のテーゼなんです。量を撮ることによって初めて質が確保できるというのも一つの真理だと思います。
(中略)
もし量を撮れないのだとしたら、やはり心を込めることでしょうかね。それで、もっと写真を撮りたいという人はとにかく量を撮る。量を撮ることによって分かることっていっぱいあるんですよ。決して無駄にはならない。
引用元:http://www.news-digest.co.uk/news/features/9696-photographer-daido-moriyama-interview.html
たくさん撮ることで見えてくるものがきっとある。
この見えてくるものが何なのか、考えただけでワクワクしますね。
逆に、たくさん撮ることを否定する意見も理解できます。
1日にほんの数枚しか撮らない写真家がいることも知っています。
"そんなにたくさん撮っても、見返せないし、何が良いか悪いか分からないのに、たくさん撮っても意味はないよ"
確かに、何を撮っていいか分からないような、カメラを始めて間もない人にとっては、たくさん撮ることの意味が、また違うものになっくるのではとも思います。
何を撮りたいのか、何を伝えたいのか、何をどうフレームの中に収めたいのか、写真の技術以前に押さえておくべきことが、ある程度明確になっていないと、先に進みようがありません。
自分の写真の目的と手段をイメージすると良いと思います。
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一方、ある程度のカメラの経験があるならば、文字通りたくさん撮って、すべての写真を見返すことで、自分の写真の癖、対象物への接し方、好きなもの、嫌いなものなどが少しカタチになって現れてくるのでないでしょうか。
それが、目指すものに近づいているのか離れているのか、現時点の立ち位置がはっきりするのではないでしょうか。
色々な撮影スタイルがあり、その対象物にもよるので一概には言えるものではありませんが、私のメインストリームであるストリートスナップでは、とにかくたくさん撮って、そこがスタートのような気がします。
スナップは能動的に動いて、自分から被写体に対して反応する必要があります。受動的な態度では、なかなか良いスナップを撮れない気がします。
数週間前、渋谷でスナップしましたが、気がついたら1000枚以上撮っていました。これから現像して、この日の撮影をテーマに写真集を1冊予定しています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137053196/picture_pc_0b226628fb93168acd555f5d4c6875db.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137053197/picture_pc_ef1f8b0e129e6833725a1986a5ab426e.png?width=800)
闇雲にたくさん撮ることに意味があるとは思えませんが、自分の撮りたいと思う欲望に忠実であれば、結果的に枚数が増えるのではないでしょうか。
カメラのキャリアの長短に関わらず、もしまだ経験がなけれは、1日に1000枚撮ってみることをオススメします。
夢中になって撮っていれば、あっという間の枚数だと思います。
わかりやすい数字として1000という数字を挙げましたが、まずはあなたができる範囲で多く撮ることを意識してみるのも楽しいと思います。
またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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