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なぜ機材マウントしてしまうのか

こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。

今日は、カメラ界隈あるあるの「機材マウント」について考えたいと思います。

元々「マウントを取る」というのは、格闘技などで優位な立場に立つことを意味していましたが、いつからか日常会話においても、「マウントを取る」という行為が一般化しました。

それはカメラ界隈も例外ではなく、特にカメラという機材を使う趣味であることから、その傾向は強いように感じます。

ざっくり言ってしまえば、技術的、経済的、経験的なことを、自分の方が相手よりも上であることをアピールすることですが、なぜ、こういう人が後を立たないのでしょうか。


まずカメラ界隈でマウントを取る場合に、どんなパターンがあるか整理してみましょう。

・最新で高性能な機材を持っているオレ!スゲー!
  →技術的優位性の誇示
・機材の詳細な仕様や性能、歴史などを知ってるオレ!スゲー!
  →知識アピール
・昔はスゲー機種で写真撮ってたオレ!スゲー!
  →使用実績の強調
・高価格な機材持ってるオレ!スゲー!
  →経済的承認欲求
・機材も経験も豊富なオレ!スゲー!
  →コミュニティ内での地位向上
・あなたが持っていないモノを持ってるオレ!スゲー!
  →優越感の獲得

いくつかのパターンを挙げてみましたが、基本的には、他人より高価格・高性能な機材を持っている、または、他人が経験したことないことを経験したことを示すことで、相手に対して優位に立つことが共通する事柄です。

ニヤニヤしながら自慢してくるのは、相当にウザいものですが、なぜこういう行動をとってしまうのでしょうか。

撮影:Tokyo Street PIX.  @葉山

色々な原因が考えられますので、代表的なものをピックアップしてみましょう。

・自己肯定感の不足
・社会的地位の確立
・自己防衛本能
・競争心
・権力・支配欲
・信頼・信用の向上

社会生活において、家庭や会社、チーム、グループなど何らかの組織に属していることがほとんどだと思いますが、その組織の中での自分の地位が低い又は満足するポジションにいない場合、そのストレスを発散するために、自分の趣味であるカメラというコミュニティの中では、有利なポジションを確立したいという欲求からマウントを取ってくることが考えられます。

また、特に幼少期から他人との比較による、競争させられるような環境に身を置いてきた場合や(例えば学歴)、現在そのような環境に身を置いている場合(職歴・出世など)も含め、常に他人よりも上位の立場にいることを、意識・無意識を問わず求められているとそのような傾向があると思われます。

更に少し視点を変えてみると、自分が攻撃される前に攻撃することで、自分のテリトリーを守ろうとする心理や、昔のガキ大将ではありませんが、他人に対し優位に立つことによる権力を行使して安心感・満足感を得るタイプもいると思われます。

更にここで挙げたような有利な立場に立ちたいという理由ではなく、確かな情報を提供することで、信頼度を上げたいと考えている人も、本人にはマウントを取る意識がなくとも、周りからはマウント取りと見られてしまっている可能性もあるでしょう。

家庭環境や地域など、本人の意図しない要因によってこのような境遇に置かれてしまったとしたら、とてもコメントできるような立場にありませんが、当人も周りも不幸以外の何者でもありません。

しかし、これまで挙げてきた理由とは別の側面も考えなければなりません。

撮影:Tokyo Street PIX.  @新宿

本人には全く悪意は無く、本当に親切心から「あなたのために教えてあげている」というパターンは、相当に厄介です。

マウントを取るつもりは全くないとしても、話を聞かされている立場からすると、お願いしたわけでもないのに、勝手に技術論、芸術論的な講釈を並べられても閉口するだけです。

もし、あなたのコミュニティの中にマウントを取ることに必死な方がいましたら、生温かい気持ちで接する他ないのかもしれません

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。

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