写真見るなら、カメラロールより写真集で
こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。
今日は、写真の価値について書いてみたいと思います。こう書くと重いなぁ。
価値というと、それこそ各個人の価値観に左右されて答えなんて出てこないので、もっとライトに「1枚の写真の滞在時間」に焦点を当ててみたいと思います。
それなら、数値化されるから、わかりやすいはず?といっても、統計的な数字ではなくて、あくまで主観的なものでいいと思います。
ある写真を見て、思い出が蘇ったり、見たことのない景色を見て感動したり、決定的瞬間で驚いたり、心が動かされたり。
こういう写真って、何秒でも見ていられるますが、SNSに流れてくる写真の1枚の写真に滞在する時間が、どんどん減っているように思いませんか?
当然ように、スマホで撮った写真は、カメラロールで見ることがほとんどだと思いますので、一瞬の親指のスクロールで、記憶に残る前に、ディスプレイの枠外へ弾き飛ばされてしまうわけですね。
また、X(Twitter)やインスタなども、1枚の写真における滞在時間って1秒もないですよね。
わずか0.7秒。知らんけど。すみません。※個人の感想です
それは、写真が、ただひたすら消費されていくだけの虚無な世界に感じます。
昭和の時代の写真といえば、家族写真ならアルバムに貼って、みんなで見るものが当たり前。
平成の写真は、フィルムからデジタルへの移行期で、プリントする機会が減って、携帯電話やPCの世界だけで完結するようになりました。
そして、平成の後半になると、スマホとSNSの普及が一気に進み、いわゆる「映え写真」なる文化が生まれ、インパクトのある1枚を撮って、それを公開することが当たり前なことになり、イマココ。
自分の撮った写真を、ネットが当たり前の現在、家族や身の回りの人以外の人に見てもらえるのは、ネットのおかげ。
決して文句を言うつもりはありません。
でも、じっくり見てほしいし、どうしたら良いかと。
そんな時、写真家の横木安良夫氏が展開しているAmazonでデジタル写真集を出すプロジェクトを知りました。CRP(CROSS ROAD PROJECT)
ちなみに横木氏は、若い頃、故篠原紀信氏の助手をやっていました。番組『世界の街道を行く』のカメラマンとしても有名です。
印刷するのは大変だけれど、電子版なら写真集が出せそうだというのが分かったのです。
電子版といえども写真集なら、1枚1枚写真をじっくり見ていただけるのではないかと。
こうして、デジタル写真集を出すようになりました。
現状、SNSは見てもらうため、写真集は観てもらうためというのが、基本的なスタンスです。
あなたと写真の関わり方はいかがでしょうか?
またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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