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今日出会った雲

今日はアーカイブ映像から雲の様子を切り取ってみました。

空には太陽や月、星など文字通りの「スター」がいて我々の想像の舞台でさまざまなショーを見せてくれます。
そして雲は、そんな舞台の名脇役であり舞台装置であり、時にはびっくりするような特殊効果を繰り出す「特効さん」でもあります。

今日ご紹介する映像では画面の奥の方からこちらに向かって続々と雲が湧いて流れてくる様子が見られます。(例によって時間を短縮しています)
そしてよく見るとその雲も低いところ、高いところで形や流れる方向が異なっていて、さらに低い雲に高い雲の影が映ってそれが透けて見えていたりと、かなり凝った演出になっていることがわかります。

他にも、ぽっかり浮かぶモコモコの牧歌的でコミカルな雲や怒涛のように湧き上がり金剛力士像のような恐ろしい形相を見せる雲、はたまた薄く墨を掃いた水墨画のような雲やファンタジーの一場面で妖精が姿を現したような彩雲などなど、空には雲が作り出す素晴らしい演出が満載です。機会があればまたさまざまな雲の様子をご紹介したいと思います。

曇りの日はどうも気分がのらないなぁなどと言わず、ぜひ空を見上げてみてください。重厚な緞帳(どんちょう)が上がり、素晴らしいショーが始まるかもしれませんよ。

この映像について

● ある日(撮影日は2021年10月23日)の未明から日没後までの雲の様子を連続で切り取っています。● 雲の正体は水滴や氷ですが、どうすればこんなに表情豊かな造形を作ることができるのでしょうか。● 雲はまた、大気の流れも可視化してくれます。● 大気、温度、水、光を詰め込んだ実験室のフラスコの中に住んでいるような気分になりますね。(^^

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