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売上高推移から企業を当てろ! #会計クイズ 2019年2月3日出題

今回の問題は売上高推移から企業を推測する問題です。
各企業の特徴を掴んでいきましょう。

では今週の問題です

今回の調査3社は、
①トリドールHD
②任天堂
③三井住友建設
です。

①②はtoCのビジネスのため、繁忙閑散は想像できそうですが、③の建設業界は四半期で売上の差異は発生するのでしょうか。

それでは、バフェットコードで売上・利益の推移を見たのちに、有価証券報告書で特徴を見ていきましょう。

①トリドールHD

1995年にトリドールを設立しました。
現在主力の丸亀製麺は2000年に加古川店を開業し、今では800店舗近くまで大きく成長しました。

全国的には有名な丸亀製麺ですが、うどんの本場、香川県には2件しかなく、あまり積極的に出店しようとはしていないようです。

うどんに繁忙・閑散はあまりなさそうですね。

ちなみに、うどん×サブスクのビジネスがあることをご存知ですか。

月額料金を払うと、かけうどんが食べられるサービスです。
ここでもコメントしているように、過去ははなまるうどんで”うどん定期券”なるものを発券し、サブスク形式で実は取り組んでいた事例があります。
うどんはトッピングを取るため、それでもペイできる計算だと思われます。
今後は、丸亀製麺も同様のビジネス形態に入る可能性はあると思います。

任天堂

昭和22年にかるた販売で京都で創業した会社です。
昭和38年に任天堂に社名を変更。

事業系統図は下記通り。

「世の中の人々を、商品やサービスを通じて笑顔にしていく」という信念のもと、年齢・ 性別・過去のゲーム経験を問わず、誰もが楽しめる商品を提案することで、「任天堂IP(知的財産)に触れる人口を 拡大する」こと

を目指しており、特にIP(知財)に関しては、任天堂は強いイメージがあります。
直近では、コロプラの白猫裁判が有名どころでしょうか。

主力機器は、ご存知3DSとswitch。
ゲーム機はメガヒット商品の参入が重要とされますが、マリオを中心に、自社コンテンツで有名商品を開発できており、安定した基盤にあると思われます。

本問題にある冬の時期はクリスマスプレゼントもあり、季節繁忙が特に関係のありそうな企業です。
HPにある販売実績では12月含む四半期がハードの売れ行きが大幅に増える傾向にあることが見て取れます。

また、任天堂の特徴は株価にもあり、子供向けの商品を売っている会社ですが、最低価格が約300万円(株価3万円×最低購入単位100株)とお手頃の値段でないことでも有名です。
また当たり外れの大きいゲーム業界ですが、自己資本率77%と会社の安定にはこだわりがあるように見えます。

三井住友建設

起源は、明治20年からの歴史ある企業です。
事業系統図は下記通りです。

土木・建築中心のこの会社は、公共工事のみならず、五輪関連工事等もあり、堅調な印象を受けます。

直近の対処すべき課題として、
・横浜傾斜マンションの訴訟問題 (詳しくはこちらの記事)
・農林水産省案件の独禁法違反の疑い
と少し大きめの問題を抱えているようです。

品質向上に向けた研究開発を特に重ねており、年間約20億円もの費用を投じており、技術に力を入れる姿勢が見て取れます。

建設会社の財務諸表は、特徴的で、開発途中の土地・建物の評価替えがあったり、担保資産の計上があったりします。

理由が読めないのが、第4四半期のみ売上がグッと増えるところです。
ここには業界の特徴が隠れていそうです。

まとめ

今回は有価証券の確認で、想像しやすい飲食店・親しみのあるゲーム会社・老舗の建設会社のそれぞれの特徴が垣間見えたと思います。

本家の回答


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