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BSのサイズが4倍になったのはどれ? #会計クイズ 2019年1月20日出題

今回の会計クイズでは、BSのサイズが3Qでとても大きくなった企業に関する問題が出題されました。

では、問題です。

関連企業は、
・メルカリ
・ユーザベース
・ペッパーフードサービス
の3社です。

それぞれの有価証券報告書を読んでいきます。

メルカリ

平成25年にマーケットプレイス”メルカリ”で創業した会社です。

マーケットの規模は、”1年のうちに不要になる物の価値は日本だけでも約7.6兆円”のうち使えるものがあるため、その中の数10%になると考えます。

直近では、スキルシェアサービス「teacha」を提供開始し、上場したのが、平成30年の出来事です。

営業利益は赤字になっていますが、PLを見ると、販管費が300億円を超えています。うち、広告宣伝費が約170億円あり、アクティブユーザーを増やし、取引量を増やすことに特化していることがわかります。

ユーザベース

平成20年創業で、SPEEDAをリリースしたのが翌年5月。
会社のコアである行動指針”7つのルール”を平成24年に定めています。

7つのルールとは、内部崩壊の危機があった中で、ダイバーシティな文化を守るための共通の価値観のことで、ユーザベース社では重要な価値観となっています。
※詳細はこちら

B2BのSPEEDAとB2CのNewsPicksのメイン2事業となっています。
共に前期比では伸びていますが、特にNewsPicksは170%の伸びとなっています。

SPEEDAの事業系統図

NewsPicksの事業系統図

NewsPicksでは、ビデオ配信も行い始め、オリジナル記事がわかりやすいと思います。

ペッパーフードサービス

創業は昭和60年でレストラン事業を始めています。
ステーキやその他肉類の高級になりがちな食をペッパーフードやいきなり!ステーキのような独自店舗システムで手頃な価格で提供している会社です。

順調に成長しており、店舗数はFCを含め、下記のような状況となっています。

ショッピングセンター内でお肉を食べたいと思ったら、ペッパーランチ!ってぐらい大衆向けステーキにおいて圧倒的な知名度だと思います。

売上規模では、いきなり!ステーキが60%以上を占めており、ステーキ人気が伺えます。
当初のモデルでは、立食形式で回転率を高めるビジネスモデルでしたが、現在では、椅子も置いてある店は少しずつ増えていて、逆に感動を生むこともあるかと思います。
事業拡大の肝は出店数で、どこにどう出店するかが売上に直結します。
また、店舗運営スタッフの教育にも熱心で拡大に際し、人が重要な要素となることを示しています。

ペッパーフードでは、感熱センサー付電磁調理器(発明の名 称:電磁誘導加熱を利用した加熱装置)に関する特許を取得しております。
いきなり!ステーキでも、ステーキの提供システムに関する特許を取得しており、飲食事業においては模倣が容易な中、強みとなっていると感じます。

いきなり!ステーキの特許は直近、取消裁判を受けていたため、有報への記載はありませんが、ニュースリリースで公開されています。詳細はこちら
やはり、飲食店で特許に関しての話題が出ること自体がオリジナリティの高い企業と感じます。
裁判の詳細はGoogle先生に聞くと、たくさん特許事務所からの解説記事が読めます。

話題の特許は、特願2014-115682のもので、発明者 一瀬 邦夫さんとありますが、この人は社長です。
飲食店では珍しい特許ですが、社長が推進していることがわかります。

まとめ

3社の成り立ちや注力事業、その事業系統図を確認することができました。
ユーザーとして消費した際に、新しい気付きがありそうです。

答え

これだけの規模が変わるのは大型買収が要因でした。
今回は有利子負債で購入したため、資金調達した分が負債に、資産計上時のズレがのれんとして固定資産に計上されます。

ちなみにペッパーフードサービス社のような店舗経営では、そもそもの資産額もそこそこ大きいため、出店ラッシュとはいえ、4倍ほどのインパクトはありません。

参考 有価証券報告書

メルカリ
ユーザベース
ペッパーフードサービス

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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