30話:あやかしごはん/honeybee 初の乙女ゲーをクリア
「No.30〜37みたいな感じで、ひぐらしの感想を書いて数稼ぐか〜」と思ってましたが、ひぐらしをプレイしたのは15年以上前で、もう内容を忘れていて書けません。頭がバカでつらい。なので、こつこつとやっていきます。
私のnoteのプロフィールを見てくださるとわかると思うんですけど、最近乙女ゲームを始めました。なぜなら乙女ゲームと美少女ゲームはどう違うのかが気になったからです。
乙女なのに乙女ゲームを通ってこなかったのは遺憾な。と思ったので、Twitter上で乙女ゲームに詳しい方にリサーチしましたよ。初めての乙女ゲームは「あやかしごはん」、キミに決めた!
なぜ乙女ゲームを通ってこなかったのか
考えてみると2つ、その理由に思い当たりました。
そもそも私の師匠は男性で、ずっと美少女ゲームを勧めてくれたため乙女ゲームの存在を知らなかったこと。そして知った後も私は武将系が苦手なので、乙女ゲームの激売れ作品「薄桜鬼」を毛嫌いしていました。なぜ武将系が苦手なのかというと、ナヨナヨした男子が好きだからだよ!!
そしてこたび新たに乙女ゲームの師匠になってくれた方によると「だったら、アニメ見て、好みなら買ったら?」とのことでしたので、薄桜鬼はアニメで見ることにします。
そんなわけで、3作品くらい読んだら「美少女ゲームと乙女ゲームの違い」もレポートにまとめますね。
あやかしごはんとはどんなゲームでしょうか
主人公は女子高生。母親が亡くなって身寄りがなくなり、これからどうしようと考えていたとき、とある男の人が迎えに来ます。それは主人公が小学生のころ。ひと夏の間、祖母の家に預けられたことがありました。そこで祖母は「おいしいごはん食べれば、みんな幸せ」と、みんなで食べる美味しい食事の幸福さを、暗く沈んでいた彼女に教えてくれました。そのときに祖母と同居していて、毎日食事を作ってくれた人がその彼、吟さん。
祖母が亡くなったあと、家はごはん処「ぽんぽこりん」として、村の人や“あやかし”たちが食事のできる憩いの場所になっていました。“あやかし”は、村に昔からいるもののけたちのこと。普通の人間には見えないけれどたまに見える人間もいます。力を持ったあやかしは、人間に擬態して村で過ごしていたりもします。主人公の祖母も主人公も、“あやかし”が見える人。そして吟さんこそ、狐のあやかしでした。
ぽんぽこりんで過ごすことに決めた主人公ですが、家に着くと、吟さん以外に吟さんの息子の綴くん(幼稚園くらい?)と、狛犬のあやかしでイケメンの双子と同居するとわかって驚きます。
えー! 私の日常、一体どうなっちゃうの〜〜〜〜〜〜!?!?
あっすごい、珍しくきちんとあらすじを書きました。ところで同居系ドタバタラブコメは定番ですね〜。好き〜。
乙女ゲームをプレイしてすぐにすごいなと思ったのが、声優さんが豪華なところ。グランドエンディングを飾る彼は石田彰さんだし、狛犬のひとりは鬼滅の善逸の声を当てている下野紘さんだし、私みたいな声豚にはたまらないですね!
攻略は「謡→蘇芳→お萩→真夏→詠」でいきました。
あやかしごはんのプレイ感想
なにこの癒しゲー! ごはんがテーマなのでごはんを作る描写もしっかりしていたし、日常シナリオでもいくつかごはんであやかしや人間たちの荒んだ心を救ったりしていて、お腹がすくゲームでした。
誰かを助けていくシナリオはどれもおもしろくて良かったです。組み立てがうまかった〜。それと、主人公の性格が2種類っていうのも新しくて良かった。幼少期のトラウマをそのまま拗らせていると、高校生になっても暗いまま。祖母の家で食べたご飯からポジティブに考えるようになれば、陽キャの高校生になります。陰キャ編と陽キャ編で日常編のストーリーも変わるのが楽しかったな。
しかしです。そんな加点しかないあやかしごはんですが、グランドエンディングがハッピーエンドとは言えないものでちょっとわれ憤慨。「なんとか彼の救済を!!」と思って何度もプレイして、変わったところがないか調べてみたけれど、それ以上のエンディングがなくて辛い思いをしました。
でも神は見捨てなかった。オールクリア後トップから「おまけシナリオ」に進むことができるようになっていて、そこでは大団円シナリオが用意されていました。ご都合主義でもなんでもハッピーエンドが好きなので私の心が助かりました〜〜〜!!
ちょっと気になったところ
シナリオの差分がやばかったかも〜。
というのが特に謡ルートなんですけど、鬼と戦うところの描写が少なすぎてびっくりしてしまった。どんなか雰囲気を書き出します。
「やー!」
「なんの!」
「ぐうぅっ!」
「はははは! まだまだ! うぇいっ!」
「このやろう! えいやっ!」
「うわあぁー!」
これは引用ではなくあくまで雰囲気ね。もうちょっとだけちゃんとしてますが、こんな感じで戦闘が進んでいくので「まじか!?」ってなりました。普段そんなに気にせず読む系だけど、それでも引っかかってしまったくらいにはやばかった。乙女は戦闘を重要視していないのかもね。ただ詠ルートでは地の文がしっかり書かれていたので、ライターさんによるのかも(調べると11人いました。多いね?)。謡はほぼメインキャラのひとりなので、そこだけは惜しかったなぁ。
美少女ゲーマーがプレイしてどうだったか
普通にシナリオは楽しめました! 個人の感想ですが、嫌味のような毒が一切なくて素直で可愛かった。美少女ゲームってどうにもアイロニー的な部分があると思うんですけど、乙女ゲームは全然ないです。
例えばとあるイキリが凛に諭されるシーン。いつ「黙れ。一人が寂しいだと? ご立派な講釈だな。自分と重ねて、知った風になって、同情して。誰かを救った気になるのは気持ち良かったかニンゲン」みたいなこと言い出すのではとハラハラしてたら、「…おれはもう独りじゃないのか?」って呟いていて、割と素直だった。可愛い。
私が知ってる恋愛系ゲームはもっとこじらせていてウザくて劣等感をえぐってくるから、乙女ゲームはそういうストレスがなくて助かるなって。おそらく私が美少女ゲームを知らずに乙女ゲームにハマっていたら、もっと素直な女子として生きてきたんだろうなとすら考えさせられました。
逆に言えば、素直すぎてちょっと物足りなさも感じていました。全てにおいてご都合主義というか……美少女ゲームも最終的にはご都合主義ではあるんだけど。カタルシスを感じづらいというか、なんというか。
でもまだ1作目なので他のゲームも読んでからいろいろと感想を出していきます。
あやかしごはんで学べたこと
「箸休め的にほっこりできるゲームとして勧めたい」ってところかな! 違ったらごめんなさい!
このゲームでいちばん物申したいのは、吟さんが攻略対象外ってことです。これにはゲキオコでした。こんなに猛ったのは、ユメミルクスリで妹が攻略できないとき以來だよ!!
↑吟さん。
確かにゲームならなんでも思い通りになると思うのは傲慢というもの。むしろ、お預けによりリビドーを高めていくことで、明日への活力が生まれるのかもしれない。いや何の話だよ、撤収!
今回はちょっと気持ちが悪い東京ニート的評価「あやかしごはん」A
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