24話：わんことくらそう／ivory　人型の犬とはこれいかに…

「わんことくらそう」は、「これをやっておけ」と師匠から手渡されたゲームのひとつ。師匠は元気だろうか。お子さんはもう小学生くらいだと思うのだけど。

　それでいうと、「わんことくらそう」はドロリなドエッチゲーである。それでいわなければよかった。けれどその反面、歴史に残る泣きゲーでもある。

　記憶を頼りにレビューをしていこうと思います。なんかごめん師匠。

わんことくらそうの世界観・悲

一時期熱狂した、ペットブーム。高い知能と人によく似た姿を持つ「犬」や「猫」の一部の種類。大学生の主人公が、ある雨の日に見つけたのは、雨に打たれて動こうともしない、まだ幼さの残る野良犬。「彼女」を見かねて世話をする主人公。「飼い主が見つかるまでの間」ひとりと一匹の暮らしが始まる

　ＯＰまででひと泣きできるコスパ良きこのゲーム。ペットは人型で、主人公が拾った子犬・みかんちゃんも、見た目は幼い女の子で耳が生えていて——たぶん私は女子だから感覚わからないけど、そういう性趣向の人は歓喜なゲームなのかもです。でもそれだけでプレイすると、意外と重い内容に大火傷をしますのでワーニング出しときますね〜。

　わんこたちは見た目は人間で頭もいい。人間の言葉も理解するし喋ることができる。けれど扱いは所詮ペットで、首輪をしないと外には出られないし、おそらく死んでしまっても物として扱われるのである。これがめちゃくちゃ胸にくる。

　いっぴき虐待をされている子がいて、それを主人公たちが助けるんだけど、嫌なことをされ続けたその子の笑顔が消えているのとかめちゃ切ないです。

　でも、きちんと信頼関係ができたあとのペットたちの行動は、ガチんこ泣きです。かわいいよう……。

わんことくらそうの世界観・愛

　そうなんです、かわいいんですよ基本は！！！

　主人公が保護したみかんも最初は臆病な子だったけど、少しずつ心を開いて懐いていくまでの過程はマジ胸きゅん。ゲームのウィンドウ周りのデザインなんて柔らかオレンジを使用し、まるで癒しゲーです。主人公の名前のフォントも、ほかのかわいい犬たちに合わせてるんでしょうね、超かわいいんですよ！　あんなにすかしといて！　ぐふｗ

　彼女らとの暮らしはそりゃあたたかいもので、スーンとしていた主人公にも友だちがたくさんできてよかったねってやつです。平和な日常パートだけ眺めていたいです！

わんことくらそうの世界観・性

　ストーリーのの大部分が「発情期」へのフォーカスです。まあ、そこはえろげなので……。人間×ペットの組み合わせがありなため、えっちシーンは多めという印象。しかも見た目ロリだしわんこたちは超純粋なので、なんかごめんね……人間がこんなの作って……という感じでした。

わんことくらそうで学べたこと

「いぬが出てくるやつはだいたい泣ける」ってところかな！　違ったらごめんなさい！

　犬がさ〜〜〜映画とかドラマとかで出てきても、飼い主を思う健気さにガチ泣きしてしまうんですけど〜〜〜マジで安易に出さないで欲し〜〜〜〜。

　ペットたちがかわいいのって、純粋性が高いからだと思うんですよね。人間みたいに変な駆け引きとかもないし、腹黒い気持ちも持たない。だから人も、無条件にペットには心を許せるのだと思うんですよ。

　それでこのゲームはやったほうがいいのかというと、「うーん。プレイしてもいいんじゃない？」くらいです、個人的には。一風変わったえろげなので、いろんなジャンルをやってみたいという人はやってもいいと思います。

　泣きゲー好きなのに、なぜそんなことを言うの？って……そりゃ何度も言うけど、犬が出てたら絶対泣けるに決まってるからですだよ！！！！！

（わたしのコメントなんか気にせずどうぞ楽しくプレイしてください！）

涙腺引き締めてこ！な東京ニート的評価「わんことくらそう」Ｂ

#泣きゲー #ロリ #ペット