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vol.4:N-LAP レクチャーセッション〜デザインシンキング〜

レクチャーセッション開始

10月28日(木)午後9時、武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科の岩嵜さんからのレクチャーセッションが開催されました。本記事では、レクチャーの様子をお届けいたします。

講師の岩嵜さんは、大学の先生というよりも、東京-長浜リレーションズの会長で、今回のN-LAPの仕掛人です。

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そんな岩嵜さんだからこそ、今回のセッションには自然と力が・・・そして、岩嵜さんの話は、N-LAPに最も大切なデザイン思考のテーマへ。受講者も自然と力が・・双方、気力を充実して、セッションに臨みます。

<岩嵜さんの主な経歴>
・博報堂で、商品・サービス開発等に取り組み、デザイン思考を学ぶ。現在、武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科教授。長浜出身で、東京-長浜リレーションズ代表を務める。

デザイン思考を学ぶ

いよいよ、セッションスタート。
・デザイン思考とは何か?
・デザイン思考によるビジネスの事例
・デザイン思考のツール

<デザイン思考とは>
 日本のデザインは、服飾デザインとか形をつくるものというイメージが長かったが、世界は違った。デザイン領域は拡張し、形を作るだけでなく、問題解決、構想することもデザインになっている。
 例えば、アプリ、グラフィック、サービス、空間デザインなど様々なものを使う。

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 周辺課題を知り、人・関係者と共感し、さらに対象に成りきるほどの深い共感をする。ヒアリングすると、ごちゃごちゃと複雑な要素が出る。掛け合わせて新しいものを作る。新しいものを試行錯誤する。

<ビジネス(やさいバス)の事例>
 この事例は、岩嵜さんが、博報堂時代に、直接関わったもので、岩嵜さん曰く、この事業が、今回のN-LAPの発案につながったとのこと。

やさいバス
静岡で生まれた地域発サービス。地域で採れた農産物がその地域のスーパーに配送されるのに、一旦東京に集積されて、配送されているため、流通コストが高いという課題があった。地域で採れた農産物を直接地域の人に届ける方法を見つければ、新鮮な農産物を安く届けることができるのでは、という着想。


 「やってみよう!!」


関係者(生産者、配送者、消費者・・等)が立ち上がり、どういう仕組みが良いのか、綿密な打ち合わせが続く。岩嵜さんもこの取り組みに入り支援。
そして、地域内で野菜を置く場所を何か所か決め、消費者から発注があれば、生産者が野菜を置き、配送者が、消費者の指定する場所に置く。地域で流通とECサイトを結合したサービスができあがった。

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簡単に書きましたが、デザイン思考により、すべきことが複数あって、絡み合っていた課題を、丁寧に紡ぎとることができたよう。

ここで、岩嵜さんから、活動に悪戦苦闘するチームメンバーに救いの言葉。
デザインは、混とんとしている。中盤、いや結構終わりの方でも混とんとしている。大丈夫かと不安になるが、これが当然。

<デザインを表す図>

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<デザイン思考のツール>
 ・ペルソナ
  ビジネスデザインを進めるための象徴的な顧客像。
  ビジネスターゲットのコアになる人
 ・カスタマージャーニー
  顧客の体験をステップごとに記述したもの

ワークショップ

そして、ワークショップへ。各チーム、現時点でのペルソナを考えました。これまで、各チームビジネスモデルを議論してきて、ペルソナは見えているはず...

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意外にも、まとまっていないもの・・・ここでは、各チーム、まだまだ途中だなと思い至ったのではないでしょうか。

ただ、大丈夫。デザインは、混とんとしている。逆に、混とんとしていなければ、あまり大したビジネスではない。

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夢大きく、チームは活動を加速させていきます。


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