見出し画像

家庭の中期経営計画策定について考える Part2

前回の記事では家計における中期経営計画の考え方と、個人の決算(現金収支、資産状況の把握)について触れました。
今回は具体的に2021~2023年の3年間の家計経営計画を立てていきたいと思います。掲げた計画に愛着を持つためにも、策定した計画のコンセプトや想いをキャッチフレーズにしてみると良いと思います。私は今回の計画に「経営基盤強化ステージ」とでも名付けます(硬くてセンスが無くすいません)。

主な経営指標


◆売上高を2020年比50%アップ(2023年までに年収と投資利益を合わせて1.5倍にする)
◆利益率30%を達成(手取りの3割を貯金する)
◆年1回の海外研修を実施(ハワイ旅行に行く)


具体的な施策


◆業務のレベルアップ(転職、職種変更、スキルアップ)
◆自動的に貯まる仕組みの導入(WealthNaviによる積立運用、住信SBI銀行とフィンビーアプリ導入)
◆支出の見直し


策定した計画と施策について少し解説します。

売上高を2020年比50%アップ

これは本業である仕事での収入(年収)と投資利益を連結で今より1.5倍にするというものです。具体的には現在夫婦それぞれが年収600万円程度なので連結で1200万円となりますが、これを1800万円まで引き上げたいと思っています。
内訳としては私が600万円から800万円をあたりを目指します。妻は転職したばかりなので大きな伸びは期待できないかもしれませんが、650~700万円をめざして欲しいと思います。残りを投資利益で300~350万円積み上げられれば御の字と考えています。お察しの通りかなり高い数値目標ではありますが、それなりに達成の根拠もあっての数値なのです。

売上高(年収)アップの施策

 昨年妻は年収300万円台のメーカーのデザイン職から、テレビ局傘下のIT企業の商品企画職へ転職し、年収は一気に2倍となりました。これまでの自分と向き合う作業系で職人的な仕事から、社内外の調整に時間を割く業務に慣れない日々で精神的には疲れもあるようです。その一方で一定水準の給与という形での報いは、苦手なことでもやるだけのモチベーションとなるだけの納得感を持っているようです。
 私の方はと言えば、基本給とボーナスは少しずつ上がりながらも残業も減らしていくという会社方針のもと、ここ数年は600万円台をうろうろしています。昨年からの紆余曲折があって、所属する部署の解散という憂き目に遭ったものの、来月からは関連する親会社へ出向が決まり心機一転新たな仕事に励むモチベーションとなりました。次の査定ではさすがに昇格があると目論んでいます。


 何が言いたいかというと、年収ベースでのターゲットを持って昇給昇格につながるスキルアップに努めましょうということです。そのためには敵を作らず、周りを蹴落として自分が残るのではなく、コツコツと信頼を積み上げて決裁権のある人に引き上げてもらえる立場を確立することが近道だと最近気づきました。真面目に仕事をしていれば年功序列で給料が上がっていく時代ではありませんので、縁の下の力持ち的な美徳は一旦捨てて、時には決裁者に自分の成果をアピールすることも大切だと思います。やりすぎると周りから反感を買いますので、各方面から小出しにアピールするのがコツです。

利益率30%を達成

 利益率とは貯蓄率と言い換えられますが、「利益率30%達成」とは端的には手取りの30%を貯金するということです。年収600万円とすると多めにみて150万円となります。平均すると毎月10万円以上を貯蓄に回すことになりますが、そうすると毎月の収支がマイナスになりかねませんので下記3点の方法で150万円を達成したいと考えています。

1.WealthNaviで自動積立

画像3

 →世界のETFに外貨建てで一定額を自動で購入してくれるという素人にも高度な金融サービスを提供してくれる、資産形成サービスです。ロボアドバイザーによる自動リバランス機能を備えるなど、わずかな手数料で資産形成をサポートしてくれます。私の場合は2018年から初めてまもなく3年になりますが、毎月3万円+ボーナス月は5.5万円×2で年間47万円は自動的に積立しています。ダウが好調なこともあり+10%前後で運用が推移しています。

2.住宅ローン減税分を貯蓄

 →詳細は各自お調べいただきたいのですが、住宅ローンがある場合は残高の1%(最大40万円)が所得税と住民税から減税されます。今年の年末は残高が4000万円以上あるので満額キャッシュバックで40万円戻ってくるはずです。
https://www.suumocounter.jp/fp/article/system/housing-loan-deduction.html

3.ボーナスを貯蓄

 →あと63万円ほどはボーナスから貯蓄に回そうと思います。

その他には、「フィンビー」という自動積立アプリがおすすめです。

目的別に今の口座内に別口座を作れて、自動で振替えをしてくれるサービスです。対応している銀行は限られていますが、やはり自動で振替えられるという仕組みは貯蓄を続ける第一歩。とくに住信SBIネット銀行は一定の条件でATM引き出し無料や振込手数料無料など、ユーザーにメリットが大きいサービスが多くアプリも使いやすいので非常に重宝しています。

年1回の海外研修

画像2

 あえて仕事っぽく書きましたが、海外旅行のことです。以前から妻にハワイへ行きたいと言われて計画しつつハワイ貯金をしていたところコロナが直撃し、それどころではなくなってしまいました。まさか世界的にこのような事態になるなんて想定していなかったので、やはり思い立った時に行動できるだけの資金と休みが取れる環境は大事ですね。2023年までにはコロナが収束すると考えて、ハワイ旅行の資金を今から貯めようと計画しています。

売上高や利益額を達成する目的は?

 利益額としては2023年までにキリよく1000万円を貯めたいと思います。ただ現金で置いておくのももったいないので、何らかの金融商品にしておこうかとも思いますが、使い道は将来のこどもの養育費にしたいと思っています。妻が妊娠、出産となると産休・育休を取ることになるでしょうから一時的に家計は収入減となるでしょう。そうなると生活は回るものの、妻の収入からは貯蓄ができない状態が1~2年続くのではないかと思います。子どもが小さいうちは大きな出費は無いと思われますが、高校、大学と進むにつれて学費の負担が大きくなるのは、自分の親を見ていて痛感しました。授かる子どもは一人かも二人かも、もしかしたらゼロかもしれませんが、子どもがやりたいことを応援してあげられるだけのお金は今から用意しておきたいと思っています。

手帳やスマホに記して意識付け

画像1

 今回決めた我が家の中期経営計画は2021年の手帳に記入して、進捗を意識しながら達成を目指したいと思います。皆さんも資金計画の視点から家庭の中期経営計画を策定してみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?