入院患者データによる重症化リスク等の解析を進めています(その2)
「入院患者データによる重症化リスク等の解析を進めています(その1)」は こちら
6.第1波・第2波 臨床学的特徴の概要
次に、第1波と第2波それぞれの特徴について比較していきます。
7.第1波・第2波 発症から入院までの期間
・発症から入院までの期間は、第1波の中央値が7日、第2波の中央値が5日
となっており、第2波で日数が短縮されています。
8.第1波・第2波 年齢別男女登録数
・第2波は高齢の患者が減少した一方、中年・若年の男性や若年の女性の
患者が増加しているという傾向がみられました。
9.第1波・第2波 臨床症状の割合
・症状は、第2波では、第1波と比べ呼吸困難感が少なくなった一方、味覚
異常、嗅覚異常、頭痛、咽頭痛などが認められる患者が増加しました。
10.第1波・第2波 併存疾患の割合
・第2波では、全体的に併存疾患が少なく、特に糖尿病や脳血管障害、認知
症の割合が低いという傾向がありました。
11.第1波・第2波 薬剤投与の割合
・第2波では、ファビピラビル・シクレソニドの使用が減少し、レムデシビ
ル、ステロイド全身投与、ナファモスタットの使用が増加しました。
12.第1波・第2波 呼吸補助治療・喫煙の割合
・第2波では、酸素投与および人工呼吸器管理患者は減少しました。
「入院患者データによる重症化リスク等の解析を進めています(その3)」は こちら
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