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行かないと損する! コスパ最強・新宿の温泉旅館「ONSEN RYOKAN由縁 新宿」

新宿三丁目から徒歩7分。新宿の喧騒からやや離れ、落ち着いた街並みの中に温泉旅館「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」はあります。

「日本特有の宿泊施設である「旅館」の魅力を見つめ直し、現在のニーズに合わせて編集することで、宿泊の新しい選択肢を提供する(UDSプレスリリースより引用)」というコンセプトのもと生まれた都会の温泉宿です。

この旅館を知ったとき、まず「名前がいいな」と思いました。
1 事の起こり。由来。わけ。2 関係。ゆかり(デジタル大辞泉参照)」という意味を持つ由縁。とても深い言葉で、これを旅館名とするセンスがすごく好きです。

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エントランスは平屋風の数寄屋門。こぢんまりとした温泉宿の風情ですが、奥には18階建ての宿泊区画がどーんとそびえており、実に193室を誇っています。

▶数寄屋門の先にある別世界

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門をくぐると、その先はまるで別世界。置き灯籠が並ぶ長い外廊下を歩く間に、都会の喧騒なんて完全に忘れて「旅行モード」に心が切り替わります。

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外廊下の先には、和の佇まい満載のフロント。障子格子に映る木の陰がニクい演出です。
ほんともう、チェックインした段階ですでに「十分元を取ったな!」と思わせるだけの雰囲気があります。

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今回、予約した部屋はリーズナブルなお値段のセミダブル・ルームで、ちょっと狭めの畳敷き和風洋室。
靴を脱いでくつろげる小上がりスタイルで、居心地はとてもよかったです。
下層階だったので、窓からの景観はいまいち。次回は高層階に泊まろうと決心しました。

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手水鉢に壁掛けの生花など、必要最小限の装飾に伝統的な和のしつらえを使った侘び寂び感じさせるシンプルな内装です。
豪奢に走ることなく、キレイに和テイストを用いて上品な空間に仕上げているところは、とても好感が持てます。

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二重の重箱に収められたアメニティは必要最小限で特徴的なものはありませんが、旅館の必須アイテム・急須と和菓子が揃っており、ちょっとうれしくなります。
写真左上に写っているカゴにはタオル類が入っており、これを持って大浴場に行きます。

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ルーム・ウェアは当然、浴衣です。足元は雪駄と足袋タイプの靴下が用意されていました。
最上階にある大浴場へは、浴衣姿で行くことができますし、そのまま外出してもいいそうです。さすが「温泉旅館」ですね!

▶最上階の露天風呂で摩天楼を眺めながら

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最上階には大浴場と露天風呂。天然温泉ではなく箱根から湯を運んでいるとのことでしたが、これもまた素晴らしい空間。
黒を基調にしており、落ち着きと高級感がほどよくミックスされ、とても安らげます。
露天風呂から新宿超高層ビル街を眺めつつの長風呂は最高でした!

▶一言でいうとプチ「星のや東京」

都会の温泉旅館、和のホスピタリティ、最上階の露天風呂…。

思い浮かぶキーワードや雰囲気、コンセプトは、かの「星のや東京」と同系統。空間演出には、かなり似ている部分もありますが、「最高級」を標榜する「星のや東京」とはまったく別のアプローチでリーズナブルにコンセプトを成立させています。

手掛けたのが「MUJI HOTEL」や「CLASKA」を企画・運営するUDSと知って、思わず「あーなるほどー!」となりました。合理的なシンプルさやポイントを外さないクオリティの高さなど、さすが!としか言いようがありません。

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高級感や完成度ではさすがに「星のや」とは勝負になりませんが、なんといっても星のや一泊分で、こちらなら十泊ぐらいできちゃいますから、かなーりリーズナブル。というか激安といっていいでしょう。

安いからといってハンパな手抜きは感じませんし、コンセプトが隅々まで行き届いており、満足感はかなり高い、気持ちの良い旅館です。

他にも和テイストを売りにしたホテルはいくつも都内にありますが、雰囲気の良さとコスパなら「由縁」の圧勝です。

かなり強力に「ここは行っとけ!」とオススメできる旅館です。

近いうちにまた行こうと思います。今度は高層階!


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