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チャットでスムーズなテレワークを~荒川区CIO×都CIO座談会②~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。今回から、マガジンに掲載した内容を一部公開します。
第14回は、「荒川区CIO×都CIO対談」をお届けします!

※CIO(情報統括責任者):組織の情報戦略における最高責任者
※東京都・区市町村CIOフォーラム:都CIOと各区市町村のCIO(主に副首長)等が相互に密接な連携と協力を深め、電子自治体の構築や行政施策へのICT活用等の諸課題に関して、テクノロジー情報や導入ナレッジの共有化を通じて、都及び各区市町村のDX施策推進に寄与することを目的として設置

※この記事は全2回でお届けします。前半はこちら

令和3年11月10日に、「東京都・区市町村CIOフォーラム第14回座談会」として荒川区CIOと都CIOの対談を実施しました。

参加者(敬称略)
荒川区CIO:管理部長(情報システム所管) 梅原 一彦
荒川区管理部情報システム課課長:小堀 純
荒川区管理部情報システム課管理担当係長:堀口 大輔
都CIO:宮坂 学
都デジタルサービス局戦略部長:深井 稔

テレワーク環境の整備

チャットツールの重要性

宮坂
テレワークについて伺ってみたいのですが、テレワークはかなりできていますか。それとも課題があってなかなかできていないのでしょうか。

梅原
やはりコロナ禍の出勤抑制ということで、テレワークができないかという検討からスタートしました。ただ、実際には個人情報を扱う部署も多く、業務端末を使わないと処理ができないというような業務もありまして、テレワークに適した業務とそうではない業務があると、当初から議論になっていました。
ですが、結局はやってみないとわからないということで、各部署に数台ずつ端末の配布をして様々な業務で使ってみてもらいました。結果、一部の部署については有効だと分かり、現在はそこに集中的に配布をして使ってもらっている状況です。使用状況についてもアンケート調査等を実施したいと思っています。

宮坂
テレワークの端末を部署ごとに少しずつ用意されて、その結果有効なところへ端末の支給を拡大するという戦略でやってらっしゃるのですね!よくわかりました。
都でも今悩んでいることがありまして、スマートフォンを業務で使えるようにしたいのですが、BYODでやってらっしゃるところもありますし、別途購入して配布していらっしゃるところもあるかと思うのですが、スマートフォンの業務利用について、現状や今後についてのお考えを伺ってもよろしいでしょうか。

梅原
スマートフォンの活用はまだ進んでいないですが、貸出し用のテレワークパソコンで、ほとんどの業務がオンラインでできる人もいます。
ただ、その中で電話やチャットなどで誰かと連絡を取りながらやらないと進まない業務も多数あるということで、チャット機能は少なくとも必要だと感じています。ですので、今後はチャット機能の導入や、スマートフォンの貸出を検討していく必要があると思っています。

宮坂
チャットは大事だと私も感じております。業務においてもチャットを正式に採用する動きは進んでらっしゃるのでしょうか。

梅原
職員向けアンケートの中で、チャット機能があると自席にいるように業務ができるというような声が上がっておりますので、そのような機能を有するシステムを取り入れていきたいと思っています。

職員のデジタル研修

職員の意識を更に上げる必要も

宮坂
もう1点情報共有という意味で伺ってみたいのは、職員に対するデジタル研修についてです。各区市町村の方もすごく力を入れていると同時に、悩んでいらっしゃる部分と思うのですが、デジタルに関する研修について、どのようにお考えになっているのか教えていただけないでしょうか。

梅原
これまでも毎年IT専門家に講習会を開催していただいて、毎回50人は参加をしてもらい、最新のITについてお話をしてもらっていました。一方、昨今の情勢から、短期間・猛スピードでデジタル化へシフトする必要があります。そこで、職員の意識を更に上げるため、別のIT専門家にアドバイザーとなっていただきました。その方とどんな形で進めていくか、職員に対してどう働きかけるかを相談しているところです。

都デジタルサービス局戦略部長:深井
我々もデジタルシフト推進担当課長という民間の専門人材の方を採用しており、区市町村の皆様との相談対応なども行っております。荒川区さんも相談してくださっているようですので、些細なことでも情報共有させていただけると非常に助かります。ぜひよろしくお願いいたします。

梅原
他の自治体がどうしているのか、特に23区や東京都がどういう形で進められているのかという情報について、簡単に共有できるような状況を作っていただき非常に感謝しております。また、困ったときに相談できる体制を作っていただけることに関しては非常にありがたいと思いますので、ぜひ活用させていただきたいと思います。

―お時間も来たようですので、今回の座談会はこれで終了します。普段の会議とは違う、ざっくばらんな意見交換ができて非常にありがたく思っています。本日はありがとうございました!

本取組については、今後も継続して実施する予定です。次回もお楽しみに!

執筆者:山岸 玲司(デジタルサービス局戦略部戦略課)
編集:星野 惇(同上)

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