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【東京デジタルアカデミー】行政課題対応・ハンズオン研修「OSS(オープンソースソフトウェア)を活用したハザードマップ 」を開催しました

職員のデジタル力の向上を目指す東京デジタルアカデミーの一環として、OSS(オープンソースソフトウェア)として公開されているハザードマップのテンプレートを活用し、実際に自治体のハザードマップを作成する研修を開催しました。

東京デジタルアカデミーについてはこちらをご覧ください。

OSSで公開されているハザードマップテンプレート

八王子市では、「Tokyo OSS Party!!」で最優秀賞を受賞したshikuchoson-hazardmap-templateを活用し、「八王子市防災マップ」を公開しています。

shikuchoson-hazardmap-templateはOSSとして誰でも利用可能なテンプレートとなっており、コーディングなしで様々な自治体のハザードマップをGitHub上で公開できるプロダクトです。

八王子が抱えていたハザードマップの課題とは

八王子市ではA3サイズ(11図画を含む冊子+追加資料2面の用紙)で、PDF及び解像度を下げたJPG画像データの2つの形式でハザードマップを配布していました。しかし、八王子市は市域が広いため11の図画に分けてあるので、「地図が小さく見づらい」「自分の家が探しづらい」といった点が課題になっていました。
また、東京防災アプリ、都建設局HP、国土交通省HPでは八王子市のすべてのハザード情報が確認できないこともあり、『八王子市民の方が、簡単に自宅等のハザードを確認できる』ハザードマップの実現を望んでいました。

OSSとして実現

「Tokyo OSS Party!!」にて上記の八王子市の要望をsankichi92さんが実現し、shikuchoson-hazardmap-templateが誕生しました。
八王子はこのOSSプロダクトを利用した防災マップを作成・公開しています。

実際に作ってみた

今回のハンズオンでは八王子市の職員の方を講師に迎え、このテンプレートを使って実際に各自治体のハザードマップを作成しました。
OSSやGitHubの理解から始まり、GitHubアカウントの作成、そしてテンプレートから任意の自治体のハザードマップの作成までを2時間程度で実施する研修でした。

私も長年住んでいた町田市のハザードマップを作ってみました。
追加情報として「市役所」「主要な市民センター」を描画できるようにしました。
このような追加情報もGitHub上のCSVファイルを編集することで設定が可能になります。(プログラミングの知識は不要です)

実際に作った町田市のハザードマップ

参加者の声

技術とアイデアがあれば低コストで迅速に行政課題の解決が行えることを知り興味深かった。

Githubでの操作も分かりやすく、また資料も大変見やすくて有意義な研修でした。

実際に操作してみると気付きがあるものですね!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はOSSの活用によるハザードマップ作成に関する研修の様子をお届けしました。
今後もデジタル技術を活用した研修事例を紹介していきます。


記事:
デジタルサービス局 戦略部 区市町村DX支援課:三浦 英明
デジタルサービス局 戦略部 デジタル推進課:元谷 崇、杉井 正克

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