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一日の平穏は朝に掴む

少しずつ毎日のリズムを整えていて、最近は6時頃にはアラームがなくても起きれるようになってきた。
それでも私は朝が苦手だ。起きてから1時間ほど布団から出られない時もある。
だが一日の始まりである朝を有効活用すべきだと思い、調子がいい日は早くから外に出る事を心がけている。

植物観察

朝に散歩するといっても特に目的はなく、何よりもとてつもない眠気と戦っているのでぼーっと景色を眺めながらただ歩く。平日の朝は通勤のために駅まで向かう人、自転車で学校へ向かう学生、など色々な人が行き交い少し慌ただしい雰囲気を感じる。そんな中寝ぼけ眼で歩いている事に、幸福を覚えると同時になんだか少し申し訳ない気分にもなる。
そんな事を考えながら歩いていると、道路脇に小さな桜が花を咲かせているのが目に入る。

いつもは緑一色の街路樹が春には色を増す

今年最初に見る桜はこの桜だった。家から出てすぐ。こんなに近くで春がお出迎えしてくれるのかと、贅沢な気分になる。

桜の花に癒されたのでそのまま花を探して歩くことにした。いつもとは違う道を通ってみようと思い、少し閑散とした通りへ入る。そこで見つけた花がこちら。

上品な紫色の花を見つけた

これはツルニチニチソウという花らしく、道端に生えているだけあって生命力の強い花らしい。
私は花言葉を調べるのが好きなので、合わせて調べてみると「優しい思い出」といったような意味があるらしい。さらに、花言葉の由来はとある哲学者の自伝作品からきているらしい。これにとても興味を惹かれたため、帰ったら読んでみる事にしよう。

次に見つけたのはオレンジ色の丸くて可愛い花

ナガミヒナゲシというらしく、可愛い見た目に反して毒を持っているらしい。繁殖力が強いらしく、確かに何度か目にした事がある気がする。調べてみるとかなり厄介な花らしく、あまり好まれていない様子だった。
花言葉は「癒し」や「慰め」といったような柔らかいものだった。なんとも二面生の激しい花である。

こんな感じで朝の何気ない散歩から新しい知識を得る。そして何より身の回りの自然を感じる事で、少し心が浄化され穏やかな気分になれる。
それからというもの、道に咲いている花を意識して見るようになった。
チューリップが咲いていたり、とても小さい花が咲いていたり。今まで気づかなかったが、色々な花が咲き誇っていた。

朝の行動で知識欲が刺激されたので昼は図書館へ向かい、ずっと読みたかった本や先ほどの哲学者の本を探しに行く。ついつい長居して色々な本を眺めてしまう。新たに気になる本もいくつか見つけて、とてもいい収穫ができた。
毎日忙しなくインターネットや仕事に囚われていたので、久しぶりに何も考えず目の前の光景や本の世界に浸ることで本来の自分を取り戻せた気分になる。

一日を決めるのは朝の行動

何かの啓発本に書いていそうな言葉だが、実際朝の気分が良ければ良いほど、その日を快適に過ごせる気がする。朝から道端の花を眺めて調べるという奇妙な行動も、私にとっては平穏を手に入れる一つの手段となった。

毎日欠かさず朝に散歩をするのは難しいが、少しだけ余裕を作って平穏な日を手に入れるのはとても大切だと感じた。

Written by HINA

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