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都会でゆったり下町生活

私が今住んでいる街は青井という地域だ。青井に引っ越したと伝えても基本的にはどの辺かわかってもらえないので、北千住の隣の駅だと説明している。北千住から1駅だが、1駅離れるだけで街は静かに暮らしやすくなる。五反野と北綾瀬にも歩いて20分ほどでいけるので、時間に余裕があるときは目的地まで便利な方の路線から電車に乗ったりする。

歩いて感じる街

休日に思いついて散歩をするのが好きなので、少し歩けばどこにでもいける場所が好きだ。私の家からだと、1時間も歩けばアリオに行けるしいい運動になる。アリオに入っている映画館で映画を見た後に余韻に浸りながら歩いて帰るのが好きだ。歩くのが億劫な時は電車に2~3分乗るだけで北千住に行けるので買い物に困ることもない。北千住にお気に入りのサラダボウルのお店があって、そこでサラダを買ってから家に帰るといつもより少しだけ自分が大人になったように感じる。その他にも美容室や飲食店など北千住で基本的な用事を済ます事ができるので、ほんの数分で北千住まで行けるのはとても便利だ。

今まで住んできた街は交通の利便性を重視して、大きい駅に住んできた。立川や松戸など。乗り換えせずにいける範囲が広くて便利だったが、なんせ人が多い。栄えてる駅だと周辺に飲み屋も多いので、夜に一人で歩くのは少し治安に不安を感じる瞬間もあった。休みの日に少しスーパーに行くだけでも人混みを歩くことになるので、引きこもりがちになった。
それに比べ今住んでいる青井は人も少なく静かで、どこに行くにも軽い気持ちで外に出られるので気分が晴れる事も増えた。

下町の人情

人が少ないだけでなく、住んでいる人も穏やかな人が多い気がする。コンビニでは常連さんと話し込んでいる店員さんがいたり、初めていったコンビニでは「クーポン持ってるから」と、店員さん自前のクーポンを利用して値引きしてくれたこともあった。北千住のコンビニでも同じことをしてもらった事があって、これが下町の人情なのか、と改めて感じた。
東京に住んでいると、基本的に他人に干渉する事もされる事もないし、みんなが足早に毎日を生きている感じがして、時折息が詰まる。だけどこの街に引っ越してきてから、自分の生活にゆとりが少し戻ってきた気がしたし、地元に帰りたいと思っていた気持ちも少しずつ小さくなった。まだ東京で頑張れるかも、と思える。

街との相性

私は18歳の時から一人暮らしをして、上京したり地元に戻ったりと住む場所を転々としてきた方なので、住む場所がいかに人生において大事かを知っているつもりだ。
自分に合わない場所に住んでいるといかに立地が良くても、いつか苦しくなってしまうものだ。家そのものも大事だが、毎日歩く道、街の雰囲気などで暮らしやすさは結構変わる。私は今まで住んでいた街を好きになる努力をしてきたが、努力せずとも好きになれる街が東京にもあることに安心した。
まだ引っ越して日は浅いので、自分に合う過ごし方を模索してるところだ。まだまだ私の知らない道やお店がたくさんあるので、しばらくは散歩も飽きないだろう。
私はすでにこの街が好きだけど、もっとたくさんの好きをこの街で見つけていけたらいいなと思っている。

Written by HINA


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