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傷だらけの、文学 5.  「物質的」幸福

アングロサクソン人はひとつの才能を持っているようだ

ケンカを見て、
それをはやし立てる見物人を見て、
ピンと来る
これは商売になる

ケンカ強いやつを引っ張って、
ストリートファイターでアメリカ本土の全国まわり
やがてラジオ、テレビ巻きこんで、
観客入れて金儲け
立ち技系だからボクシング、キック
総合格闘技だからプロレス、アルティメットね、などなど
人気が出て金が入ってきたら、
それぞれキログラム的に細分化し、いろいろ規則を作っていく

ボール遊びを見ては、これは面白い
人間の記録の飽くなき探求心よりも
プロのボール遊びで金儲けしよう
アメリカンフットボールに、バスケットボール、
ゴルフに、ベースボール
メジャーなプロスポーツはすべてボール遊びばっかりの金儲け

そして収益も抜かりなく
たとえ外国から選手を入れても
アメリカ本国にお金が入るように
本国オンリー開催で主宰者さまに、収入がバッチリ
日本のテレビ局に対しても抜かりなく
あたかもアメリカメジャーリーグから、
お金をもらっているのかのように
日本人選手を紹介させて盛り上げて
まるで賭博場開帳図利(とばくじょうかいちょうとり)を見ているよう




初めは素朴でも人気が出ておカネが
フトコロに入ってくるようになると、
またいろいろ規則が出てきて細分化
そしていつも決まって言う、
お客様相手の決めセリフは
お客様あっての私たち
これは百歩ゆずってもいいけど、
なぜか、常に
「紳士のスポーツ」を掲げたがります
世間に見栄をはり、いいわけをしたがります

どういう関係があるんや



寒い国からやって来た野蛮人という白人
その中でも、最も残虐行為で
知られる英米のアングロサクソン人
なのに常に先頭に立って、
環境問題とか人権問題に厳しい

人一倍他の国に侵略してアヘン戦争でもボロ儲けしたり、
中国本土の国民をアヘンづけにして
今でも残る人種差別の偏見や
世界の植民地で目を伏せたくなるような残虐さ


後進のアメリカも負けじと卑怯な手でインディアンを皆殺し、
代わりにアフリカから黒人を連れてきて奴隷にして
いっぽうプライドの高い黄色人種には
武力行使したあと
インディアンでこりたのか
手なずけるためにオセジいって召使い扱い
人一倍環境を破壊して、
人一倍人権を無視しているのに
そんな昔のことはまったく忘れて、
いまは世界の環境問題とか人権問題に取り組んでいらっしゃいます

でもその言葉の背後には、
常に金儲けが絡んでいるのは彼ららしくて
打算的で、別の意味で、相変わらず、うまいなと思っちゃいますね



だから
スポーツだけでも、
自分たちのエゴを見たくない
じぶんたち政治家や経済人なしでは
成り立たないスポーツの世界では、
けっして自分たちを真似させないように、強く前セリフを述べておこう

「大衆相手」に金儲けしているのに
なぜか紳士のスポーツとお触れたがる

もう一度いうけど、なぜなんでしょうね
タバコをやめた人が、
初めから吸わない人より、
喫煙に厳しいような、それにも似て
プロスポーツの組織を仕切っている人は
世間的な綺麗ごとが、なんの恥ずかしめも、
ためらいもなく出てくる

業界の人も自分たちが成り立つために、
上にならって右にならい、でも結局は
本音の第一番は、有名になっての金儲けありき


でもその紳士のスポーツもいざとなったら
わが国のプロ野球の球団みたいになりふりかまわない姿を見て、人間らしくていいなと思いますね


そんなわけで
何かにつけ、芸術関係でも大衆受けするように
水増しライト感覚で、
大衆にねらいをつけ金儲け
ポップスに、ミュージカル、コミック、
そして娯楽小説

大衆相手だから、運がよければ、
芸術よりも比較的チャンスがまわってきて
でも大衆相手だから、
常に流されやすく気ままな大衆に振りまわされ、不安定な生活


また哲学みたいな抽象的で意味もないものは嫌いだ、
といいたがるのが商売人のツネで、
なのに最後にいつも過去を振り返って、
決まってビジネス本みたいな哲学論を語りたがります
そんなふうにも似て、
物質的幸福を結果的に肯定して、
目標でもあったのに、
プロスポーツ選手の決まっていう、
人生論の最後のセリフはいつも決まっています

たかがケンカ、されどケンカ
たかがボール遊び、されどボール遊び



















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