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 腐った蛤(はまぐり)

 腐ったはまぐり
セレブといわれても只の金満家

力関係の前で頭を下げ屈する男
お金持ちの前で進んで股を広げる女
暴力団の表がえしで
覇権を握るたがる世界のリーダー幹部、
仁義と正義が飛び交うハエの群れ

それに期待しそれを背景に他国にえらそうにふるまう国民大衆の支持を受けて
やっぱり世の中、力と金でっか


1.

 世界大戦に負けてからずうっと、
アメリカにマウントされケツほられて、
くやしいけど何も言えない逆らえない奴隷根性状態の日本政府
アメリカやフランスみたいに自給自足できない日本国は、
他国との友好関係なしでは生きていけないし、
用心棒のアメリカなしでは存在できない

なんでもお金で、
穏便に解決してきたツケが回ってきたと言われても、
自力自存の道を探ったらまた軍国主義に戻るなんて、
他国に言われたら、シュンとするだけだった

局の予算案を国会で握られているので政府に何も言えないけど、
黙っていれば業界でいい思いするNHK

政治家の協力なしでは生きられない経済人
その力あっての民放局は、
政府官僚に保護されて、
電波はまだあるのに、
他企業は立ち入り禁止の、
ほとんど現在のテレビ局維持で独占禁止法もなんのその

CMスポンサー付いて都会の一等地に要塞みたいなビルを建て、
先輩たちの気骨さも忘れ、
社員も政治家のご子弟とかエリート校ばかりで政治家の身内みたいにじゃれ合って、
流される報道も政府の広告塔的な、広報課のそのままに
いまではすっかり一流気分でも、その中身は腰巾着な三流週刊誌みたいな企業だった

そんな局のお抱え持ちの太鼓持ちタレント芸人は、
やがて人気が出て金儲けしたらその生活がやめられなくて
貧乏自慢とか芸の肥やしと言っても、遠いいにしえみたいでどこ吹く風

お金の実入りが乏しい厳しい話芸よりも、
楽な好感度ばかりねらってテレビタレント化して
当初持っていた批判力も諧謔かいぎゃくさも忘れ、
ご主人の顔色ばかりうかがって世間体を気にして目は虚ろで焦点は定まっていなく、
まるでテレビという宮廷で飼われているような去勢されたサルのようだった
何のための道化か分からず、本当の道化になってしまった


ほんと、いつから日本人はこんなゲスな国民になったんだ、
と困ったことをいわれても
考えてみれば、むかしからそうだった

王朝、幕府、それから現在
戦前もそうでオカミに弱く、
いざとなったら自ら鎖(チェーン)をつけて国家に従順を示して、マゾッけのなかで自らを慰めていた

国民もオカミに弱いだけでなく信奉して
ほめられ表彰されることを望み、
意図的に無意識的に、
自らの臆病さを隠すように、
これが一番の身の安全を守ることだと本能的に察知しているかのようだった

あたかも自由主義、資本主義と言っても
なぜか国宝とか国立、国営という名に弱くて、ありがたく思い安心感をもらえるのだった

共産主義国でなくても、
日本および日本人は日本の歴史が始まってからずうっと、共産国にマッチした国民性だった


2.

 でもむかし
作家の野坂昭如がいっていた
いつから日本人はこんなに「お金に」いやしい国民になったんだ

アメリカの「お金が正義」の文化が入ってきた以来だともいわれる
マッカーサー来航以来
アメリカ好きな人には怒られるけど
文学も芸能も口先は美しくて、何かと屁理屈を述べているけど、まったく中味がないからな
やっぱり思想のない音楽で、心地よいムードだけが特長のジャズを反映しているのかな、
思想よりも実用的なプラグマティックな志向性
アメリカの国民性にあっているとか

中味より外見、精神よりお金中心の物質的恍惚
ジャズもロックも娯楽的には嫌いじゃないんだけど ...
お金が入ってくるようになってから、ロックはダメになったとボブ・ディランが言ってもなんのことやら
ロックのシンボルだった反抗精神は、いまではすっかり芸風になってしまった


ゲルマン精神のドイツ
クラシック音楽の本流といってもヒトラーのファシズムが出てきたじゃないか
そういわれればそうで、いたしかたなく
でもF.ルーズベルトやトルーマンのアメリカンデモクラシーが出てきて、
戦争で東京の女性や子供を見境なく大虐殺とか、
ドイツによるアウシュヴィッツでの虐殺と同じような、
広島や長崎では死ぬまでも後遺症が残る原爆で焼き殺し

以前にもアメリカンデモクラシーは
たてつく黄色人種のインディアンを皆殺して、温厚で従順な黒人には奴隷にしても、
世界大戦後も何かとイチャモンつけて無差別にベトナム人を残酷な手段で爆撃しても、
卑怯な手で中東アジアに侵攻しても、
イラクのなんの関係もない国民の20万人から30万人もの女性子供を無差別殺人しても、
じぶんのことはタナに上げて、
同じことをする輩を見れば、なぜかとても腹が立つのだった

でも戦争に勝てばどんな残虐行為もおとがめなしで、
むしろヒーローみたいに扱われ勲章もらって
ノーベル賞も何かと配慮され、
同じ残虐行為をやっても、
負ければ悪人にされたヒトラーとちがって、
おかげさまで戦争に勝ちましたので得意になって
敗戦した日本国やドイツを正義の名のもとに裁くのに大変そうだった、
汗をかいてお忙しいそうでした

ご苦労さまでしたとわが国の文人官僚は、
これからはオレたちにこの国を仕切らせてくださいね、なんてお願いしました

戦争に負けたら生け贄だ
力は正義
勝てば、すべてが許される

人の歴史が以前もこれからも、そうであり続けるだろうし、
先に生活して住んでいた他民族の土地に漂流して
力ずくで先住民を排斥し建国してから、
アングロサクソン人の、
この国民ほど身にしみて、感じているモノたちはいなかった


 見方によって論理の言い分はあるだろう、それではアメリカのヒーロー、トルーマンが勝ち誇って正当化する原爆投下のスピーチを聞こう


( 2017年9月現在、原爆投下する気持ちもないのに莫大な費用かけて核実験するわけもなく、威かくだけだとしても、唯一原爆投下があり、歴史的にみても兄弟分のイギリス同様、ひどいことを2度も3度もそれ以上もやってきてもっとも原爆投下の危険性をもっている、そんな日本人が大好きなアメリカでさえ、核実験を1127回しかやっていないのに、北朝鮮が核をつくって外国に侵略しようと言っている訳じゃなく、攻めてくるぞと言われているからつくっているだけだとはいえ、いま核実験を6回もやってるなんて生意気ですよね 。国連の錦の旗のもとに経済制裁シチャウカラ)


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