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『物語』 WAR IS MY BUSINESS (戦争で、ひと儲け)


 * 悪魔が現れたから決して天使が生まれたわけではなかった、天使が生まれたから悪魔が現れた


 歴史上、この民族ほど狡猾で残虐な国家集団はいない
美しい装いと言葉の下に、いつも悪たくらみを常に宿していた
「美しい言葉は真実ではない、真実の言葉は美しくない」という老子の言葉を思い浮かばせる、カッコウの国家集団なのだ

美しい言葉をあみだし正当化して、暴力で立ちはだかる敵をやっつけて、西へ西へと、国内から国外へと、シノギを求めて征圧していった
大義名分をつくって、正当化していった

リメンバー第7騎兵隊
リメンバー真珠湾攻撃
ベトナムを忘れるな
アフガンを守れ
中東の春
イラクのクウェート侵攻
中国の風邪ウィルス騒動
そして最近のどこかの侵攻騒ぎ
など

常にこの国の商売人と政治家はタッグを組み、
狙う利権のために
常に相手をつっつかせ、相手が先に手を出すように仕向け、
大義名分のもとに
あたかも暴力団のようなませ犬のような手を使って進出していった
背後で暗躍した

いつも
カレらは口に出しても、決して正義のために働くお人好しではなかった、
確かな利権のためにしか手を伸ばさなかった

われわれ普通の人間なら、当然こんなことはしないだろうと思われることも、
世界の国民が攻撃され、無慈悲に殺され、病気に冒されて不幸にあっても
じぶんたちの利害のためなら、平気でできる人間がいることをあらためて教えてくれる

そして、にこやかに美しい言葉と装いを持って、みんなの前に現れるのだ
平気で大量虐殺し、征圧した人民の前で、なぜか異教徒の前に現れるかのように人道支援とか愛を説くのだった


相手国の罪のない国民、
主に白人以外のアメリカ•アジアの黄色人種に対して
日本やベトナム、イラクなどの中東の子供や女性、老人に対して

無差別に無慈悲に虐殺しても、
君たちの国のリーダーが悪い、
国民は悪くないという変わった体質が備わっていて
インディアンを皆殺ししても
黒人を奴隷にしても、
もちろん反省はしているのに何ら、頭の中はいつまでたっても変わっていなかった

カレらはじぶんたちを正当化するために、敵を常に悪に仕立てることを忘れなかった
じぶんたちが正しい、天使であると思いたかった

美しく顔を装って鏡の前に立っても、鏡の向こうは醜いのに

たとえ家の外で交尾している犬のようであっても、頭の中では楽園で愛を語っているように思いたかった


( ミッション インポッシブル 
政治家と商売人に餌付えづけされたカルチャーのなかで

政治家の戦争上手に似て、商売の金儲けが大好きで
哲学的で抽象的なものより、目の前の実用性とか目の前の利害に関心があった

しかし戦争に巧みで、目先の戦争に勝っても見通しが甘く、
統治先では乱れ放題なのに、なぜか東洋の日本だけがうまくコントロールされているのは本人たちも不思議だった
そんな戦争後の状態にも似て、商売も初めは大いに受け入れられるのに、やがて浅く薄く粗末なものに見られがちだった

功利的で大量生産される製品はどこか品質悪く、
薄利多売に売られる食べ物飲み物はあまり美味しいとは思えなくて、
まるで機械で作られたようなインスタントフードみたいで、
くせのある味付けで常習性をつのらせ、
餌付けされた家畜ようであっても、なぜかおいしいおいしいなんて、戦争でのし上がった大国の製品はよく見えるのでした

これらのことは、この国民のすべての面に見られ、
永遠さより目先のこと、深さより浅く広く、質より量
精神より物質的な価値、
特にお金の中に、幸福の意義を見出している結果だった

だから
永遠さを求める芸術文化よりも、刹那的であっても日々の快楽さを求める娯楽やプロスポーツが好まれ
いっぽう、金の実入りがいい娯楽やプロスポーツは、きまって子供や大衆が対象なので、はかなく切ないものをあわせ持っていた
飽きっぽく、強いもの、流行に左右されやすい子供や大衆が相手なので、油断できなかった
飽きさせないように、いつもパフォーマンス的芸風が必要条件だった


輝いて美しく飛びはねている芸能プロスポーツの光景は、まるでシャボン玉のようでもあり
やがて虚しくはじけるような、
でも金儲けしたから、まあいいかナンテ 

あたかも古代オリエントの軍事大国や、
帝国になってからのローマ、
モンゴル帝国のように名前は知られても
金と武力を信奉して、のし上がったぶんだけ
芸術文化が貧弱になるのはしかたなかった
美術館やミュージックホールの設備が良くても
まるで数千万円かけたオーディオの前で、アイドルの歌を聞きながら、悦にしたっている感じといったら怒られるかな )


それゆえ
豊富な財力と武力があってもいつも浮世的で切なくて、他国より歴史が浅く、外国から国難にさらされる試練があまりないせいか、ヒトリよがりで、常にこの人工的国家は、どこか矛盾といっしゅんどうなるわからない危うさを携えていた


国鳥のハクトウワシはじっさいには禿げていないといわれても、じっさいの禿げワシはアメリカの登録商標に認定します


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