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 気分は大きいのに、とても気がちっちゃいわれわれのために (敗戦記念日に寄せて)


* 亡びていく者を冷たく見ておきながら、後で同情する
えー話や

 むかしのソ連邦の衛星国はロシア語が必須だったように、
日本では
「宗主国の英語」が
こちらの有無に関係なく義務教育化されて、
いま覇権を握っているアメリカのおかげで世界に英語が通用して、
就職でも優遇され、何かと便利です
何より強いものにあこがれる子供に似て、言葉の内容よりもカッコよく見えて見栄がハレるようです

でも
いつまでもアメリカが覇権を握れるわけもなく、
握っていくには暴力団と同じで
大きくなって子分が増えれば
組織内でシマの取り分が激しくなり、
代紋を振りかざしてほかの組織のナワバリに手を出し、

出版社も大きくなって社員が増えれば新雑誌を作り、
収益も上げなければいけない
それに大きいゾウさんはいつも食べて体を維持していくように
アメリカの収益は自国製品はもとより、
芸術やクラシック音楽よりも大衆相手の娯楽音楽や映画、
地元開催が売り上げのプロスポーツが大なので常にケンカして、世界に国を注目させておかねばならなかった

それでなくても
アメリカの覇権維持には
永遠に戦争していかなければいけないのは歴史の必然で、
いつしか分別くさく紳士的になっていけば、大人しくなって滅びていくのは避けられないでしょう

( そんな感じで
アメリカは国内を統一して、西へ西へと国内ばかりでなく国外へもシノギを求めて、日本やベトナム、アフガン、中東まで手を伸ばし、とうとうヨーロッパの端まで来た。

インディアンから始めて手こずってきた黄色人種を残虐に殺しても、さすがに白人のヨーロッパにいろんなイチャモンつけて爆撃できないだろう、だから次はアフリカかなと思っていたら、なんとウクライナをけしかけてロシアのシマを荒らすとは思いもよらなかった。

いつもの
リメンバー第7騎兵隊、リメンバー真珠湾みたいに「かませ犬作戦」で、例のごとく相手をそそのかし手を出させて大義名分を作り正当化する予定だったのに、イラク戦争みたいに多勢に無勢で侵攻して局地戦争にできず、一歩間違うと世界大戦になり一部の人だけが知っている原爆投下の恐ろしさを味わされ、なぜかロシアの方も強気で大事な拠点を手放すわけもいかないだろう。

やったことはすっかり忘れて、やられたことはいつまでも覚えているアメリカは、力のバランス関係で優位に立っている国際テロ組織には爆撃して、オレたちに逆らったらどうなるか見せしめにして、属国の日本や諸国に圧力をかけるやり方は、まるで北朝鮮の国内制圧や全国制覇をもくろむ大手ヤクザ組織とウリふたつだった。
でもロシアや中国、あるいは同じ白人の西ヨーロッパにお得意のイチャモンつけて、爆撃できるものならやってみろ。

アメリカの利益になるところで落とし所を決めると言っても、アフリカ諸国にシノギの収益が見込めないのか、アメリカの政財界も意外と権力と覇権維持で、見た目とちがって必死かもしれない。

戦前もそうだったように、教育者とか田舎のおじいちゃんとおばあちゃんはとても素直でまじめだから、上からの公的ニュースや提携各国の情報をなんでも信じてしまうから心配だ )

 そんなナカ
ふだんは小心な傍観者なのに
平和な時は
なんだか気が大きくなり分別くさい大人の気分で、
インテレクチュアル•インポテンツな余情を漂わせながら、
最後にはきまって、傍観者特有の感傷的になる人が多く見られた

 亡びていく者を冷たく見ておきながら、
あとさわりがなくなり危険がなくなったら、
後で同情する日本人の心情に似て

抜かりなく「とき」の権力者パワーエリートは批判のガス抜きをしたがった
江戸幕府、明治維新以降、さらに戦後の権力の二重構造であるアメリカ院政体制 ( 国民が知っていないと思っているのはマスコミと政治家だけだった )、
些細な政治批判は許してもけっして大きな「体制批判」をさせないように、
国民のうっぷんをドラマや劇でガス抜きさせて、見て見ないふりをしていた

忠臣蔵とか過激派とか、「真珠湾攻撃」とか
時代が悪かったんだよ、気持ちはわかるけど、お上に逆らっちゃいけないよ

( 儒教とかキリスト教、共産主義、自由主義の国家思想のいずれの世界においても建前より、常に国家体制が思想に先立つ
美しい思想はあってもあと付けにすぎなかった )


付記
堀内孝雄さんの「愛しき日々」のYouTubeを載せたところ、なぜかアップされた方のアカウントが停止になったみたいで、代わりにこの曲をお聴きください


 荻野目洋子 ダンシング・ヒーロー



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