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お盆はお墓で花火大会?

私の父は岩手県宮古市出身です。
極楽浄土のような景色といわれる浄土ヶ浜がある自然美しい町。

私の祖父母が眠るお墓もこの宮古市にあります。
祖父は私が生まれる前に他界していたのであったことがないのです。
でも、毎年お盆にはお墓参りに行っていました。
なんと片道20時間ほどかけて父一人の運転で。

そんな思い出のある宮古市ですが、独特のお墓参りのルールがあるのです。
それがこちら。

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そう、花火です。
お墓で花火をするのです。


松明かしという文化が元ではないかと思います。
8月1日の迎え火から始まり、7,13,15,16,20,そして最終日の31日の合計8日、自宅の前で松を燃やすのです。
故人に“家はここだよー!”と知らせるためと聞きました。
そう、8月いっぱい、ずっとお盆の雰囲気があるのです。
ちなみにその日は消防車も鐘を鳴らしながら町中を巡回しています。

火を付けている、そして夏。とくれば花火を持ち出したくなるのが人情です。


そして同じように、お盆のお墓参りはご先祖様のお墓の前で花火をします。
手持ちのかわいいのだけでなく、なんと爆竹やロケット花火まで。
墓参りですから夜ではなく日中。
明るい中で楽しむなら音が派手な方がよいですものね。

なかなか激しいお墓参りですが、決して罰当たりな行為ではなく、この宮古市に伝わる風習なのだとか。
私はロケット花火を祖父の墓石に何発も命中させてしまい、

“じいさんが起きてしまうだろうが!”

と祖母に怒られたのを覚えています。

明るく元気な笑い声が響くお墓参りというのも私はとても素敵だと思います。
ほかの地域のお墓でやってしまうと大問題になると思いますが。

素敵な風習がある祖父母のお墓ですが、18歳で東京に出てきてしまった父はなかなかお墓参りに行けません。
生きている人間が住む家を移動するのであれば大切な故人のお墓を移動させることができる仕組みがあっても良いのでは?と思います。
私たち徳禅庵では引っ越すことができる納骨堂、転葬サービスを展開しております。

最近お墓参りに行けてないな、と思っている方。
ぜひ一度、ご相談ください。

納骨堂転葬サービス 徳禅庵

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