自給自足の脳内
食べるのが好きな君のことだから寒い時期にはコンビニで絶対に焼き芋を買うし、熱いって分かってるのに思いきり齧りついて『あっふぁ!ぁふい!』って言いながら咳き込むのを隣で笑いながら見ていたい
『ヤ〜!笑うなよ〜!』ってちょっと涙目で怒ってるのはとりあえず聞いてないふりしようかな
どんな反応するんだろう
いつものノリで肩を叩くかな、それとも拗ねてそっぽを向いちゃう?
どちらにせよ愛しくて、やっぱり笑うのは止められないんだろうな
君と出会うのは大学の映像研究サークルがいいし、好きになったきっかけは飲み会の時いつもイカの塩辛を美味しそうに食べるからっていう意味のわからない理由がいい
『俺のどんなとこが好きなの?』って質問には決まって「さきいかが好きなところ」って答えるし、それに対してなんで顔じゃないんだよイケメンだろ?ってちょっと拗ねる君が見てみたい
ほんとはその拗ねた顔が大好きだから、その顔が見たくて答えるんだけど
そんなこと言ったら調子に乗るから黙って私だけの秘密にしておきたい
だって本当に好きなところは誰にも教えたくない
私だけの宝物だから
けど宝物は永遠じゃないってこと、自分が一番よくわかってる
だからこそこの幸せがずっと続いて欲しいと強く強く思うし、暇さえあれば願ってしまう
ただあんまりそればっかり考えてると心がしくしくしてしまうから、静かに涙を堪えるしかないのだけれど
君は優しいからそんな時きっと何も言わずにそっと隣に座って『今日の晩ご飯なにが食べたい?なんでも言いな』って聞いてくれるんだろうな
いつもは冗談ばかりの君が、変顔もする君が、静かに背中をさすってくれるから
優しいって罪だね、って思いながらそのあたたかさで涙腺崩壊しちゃう私の目元を伸ばしたパーカーの袖口で強めに拭いてほしい
君をずっと感じてたいよ
君にずっと愛されてたいよ
だって君のいるところが私の帰る場所だから
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