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日本学術会議問題

この問題については、反日団体の側から気の遠くなるほどの数、意見書や声明書が作成され、毎日のように政府に提出されています。学問の自由に対する侵害で憲法
違反だというスタンスから批判を雨あられのように出しています。
教授会、民医連、労働団体、各種業界団体・・・もちろん弁護士会も例によって。
その言論の数においては、保守派はほとんど数がないかのごときです。
僕は、日弁連や大阪弁護士会の議論の中で反論をしているだけでへとへとです。学術会議は、まさしく共産党の偽装フロントですから、絶対死守の姿勢です。彼らの聖域に手を突っ込んできた菅政権を悪鬼のように罵っていました。    

学問の自由の射程範囲は、大学の自治を制度的に保障するというところまでは、最高裁も認めているところですが、日本学術会議といった政府系のシンクタンクにまで自治が認められるという議論はさすがに大学教授クラスにはする人がありませんが、「あるべきだ」として意見を出してくるのですから、それこそ理屈と膏薬はどこにでもくっつくです。 

彼らは学問の自由が侵害された例として、天皇機関説問題をよく出してきます。
おかげで僕は天皇機関説について相当程度勉強することができました。僕は戦前の日本を擁護する側なのですが、日本がおかしくなったのは、まさしく天皇機関説問題からでした。大正デモクラシーから続いていた日本の良きリベラルのターニン
グポイントでした。岡田啓介首相は、当初、学問のことは学者に任せておけばよい
と答弁していたのですが、朝日新聞をはじめとするマスコミから「天皇」を「機関」だというのは、「不敬だ」とする野党の党派的な思惑に乗せられた国民的世論の盛り上がりによって美濃部教授は退官のやむなしに至りました。天皇機関説を学ばれた昭和天皇が「機関」でよいではないか、と述べられたことはよく知られています。 

日本学術会議を批判する言論活動をするのであれば、そのために必要となってくる
基礎知識は、「学問の自由」。そして「天皇機関説問題」の2つです。前者は憲法の議論ですが、後者は歴史の議論です。
とりあえずの道案内でした。 

天皇機関説事件と日本学術会議問題の類似性について

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