【オリックス育成4位】茶野篤政ってどんな選手?【徹底解説】
茶野篤政 プロフィール
卓越したバットコントロールとガッツのある走塁でチームの攻撃の起点となる好打者。激しいタイトル争いを繰り広げ、首位打者のタイトルを獲得。盗塁数は1位と1個差の2位で、惜しくも盗塁王のタイトルは逃したが積極的な走塁・盗塁でチームに数多くのチャンスをもたらした。プレイヤータイプとしては自身も目標に掲げる楽天辰己涼介選手やオリックス福田周平をイメージする。
大学までは巧打のセカンドとして活躍を見せていた。徳島入団以降は外野を守り、レフトやライトを中心にセンターを含める3か所全てを守った。開幕戦はベンチスタート、初出場は3試合目に守備交代からと自らの実力でポジションを奪い取り、駆け抜けた今シーズンだった。自他ともに認める真面目な性格を含め、プレーしている姿に「思わず応援したくなる」選手だ。
成績&データ
今季の茶野選手の成績をまとめたのがこちら。首位打者を獲得した茶野選手の打球方向に注目してみるとどの方向にもヒットが出ていることがわかる。特にセンター返しのヒットが多かった。また盗塁王まであと盗塁1つというところで俊足巧打の左打者の場合、三遊間に転がして足で内野安打にして安打を稼ぐという方法もあるが茶野選手はしっかりと振り切る打撃が持ち味。1年間捉えた打球を放ち続けた。
ストライク別に打撃内容を整理してみた。0ストライク、1ストライクの段階での打率が非常に高く、カウントを取りに来たボールをしっかりと一振りで積極的に仕留めることができていたのではないだろうか。この辺りにもバットコントロールの良さが現れている。
月別成績
月毎に打撃成績をまとめたのがこちら。5月途中から2番打者として定着すると一気に打撃が開花。4月のソフトバンク3軍戦では7打席0安打2四球と結果を残せなかったが、5月~6月に行われたソフトバンク3軍では9打席5安打2四死球4盗塁と猛アピールに成功。6月に行われたオリックス2軍との試合ではホームランを含む4安打4打点1盗塁と大暴れ。7月のソフトバンク3軍でも9打席4安打1盗塁とNPB相手にも常に結果を出し続けてきた。7月末から1番での起用になったが、その後も好調をキープした。次第に打席での立ち振る舞い、構え方やボールの見送り方にも何か自信を感じるようになってきた。
9月に入りやや成績を落としたが、それでもソフトバンク3軍戦ではホームランを含む11打席4安打2四死球1盗塁、広島2軍戦でも4打数1安打1四球1盗塁と絶対にアピールしたい状況の中で結果を出し続けてきた。ここぞの集中力の高さはホンモノだ。
NPB相手にも盗塁を積極的に仕掛け、その姿勢は警戒を増すシーズン終盤まで貫いた。思い切りのいいスタートとスピードを落とさないヘッドスライディングで勢いよく次の塁を盗んでいく。ガッツあふれる走塁でユニフォームを泥だらけにしながら、高校球児のように駆け回ってチャンスを演出する姿を今シーズン何度も見てきた。
優れたバットコントロール、積極的な走塁、プレッシャーを跳ねのけるメンタルの強さ、真面目な性格、泥だらけのユニフォーム。これら全てが茶野選手の魅力であり「思わず応援したくなる」理由だ。これから1軍の舞台でチームを勝利に導く活躍をする茶野選手が早く見たい!!
成績&データ、分析ほか
藍スポ編集部 中俊輔(@SNaka99400680)