絵日記を書けずに困っている全国の子どもたちへ
2学期に絵日記を書くという授業を担当するので、今日はその構想を練って授業スライドを作るなどしてました。
ちょうど夏休みも折り返しで、絵日記に苦戦しているお子さんもいるかもしれないなぁと思い、特別支援学校ではこう指導するという一例を書いておこうと思います。
私は授業構想をする時、
授業の題材を細分化するようにしているのですが、絵日記も突き詰めていくと結構テクニックがいるものですね。
このような文章を書けるまでのロードマップを考えてみると、
絵日記の例をいくつか見て、書き方の大体を知る。
絵日記の文章には書く順番があることを知る。(はじめ、なか、おわり)
はじめの文章の書き方を知る。(何をしたかを軸に、情報を付け足す)
なかの文章の書き方を知る。(情報を書き足して詳しくする)
おわりの文章の書き方を知る。(自分の気持ちを書く)
書きたいことを探して、絵を描く。
絵を見ながら、はじめ、なか、おわりのルールで書く。
という感じで、授業7回分くらいは最低でもかかりそうです。
ここに、平仮名の読み書き、文章の書き方の基本(主語、述語、助詞など)を同時に扱っていくようなイメージです。
↑特別支援学校ではここを指導するために絵日記という手立てをとっているので、むしろこっちがメインですが。
私的見解で1番難易度が高いと思ったのは、はじめの文章の書き方でした。
5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、どうして、どうやって)をはじめから全部盛り込もうとすると、文章がごちゃごちゃになっちゃうんですよね。
あとはじめの文章に情報乗せすぎて、なかに書くことなくなっちゃう。
なので、はじめの文章には「なにをした」を軸に、いつ、どこで、だれが等の、書いても違和感のない情報を付け加えるといった書き方を提案します。
つまり、
なにをした→うみにいきました
いつ→なつやすみにうみにいきました
どこで→×
だれが→なつやすみにかぞくでうみにいきました
なにを→×
どうして→×
どうやって→×
といったイメージで文章を完成させる。
ポイントは「なにをした」が軸になっているというところです。
ということで、絵日記を特別支援学校ではこう教えるという一例でした。
とは言えまだまだ勉強不足ですので、他にもアイデアがあればぜひ教えていただきたいです!
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