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Zoomのパワポ背景機能と、プレゼンツールmmhmmは、コンセプトが全く別物なので注意して欲しい

いやー、ここ最近のビデオ会議ツールの開発競争は、仁義なき戦い感がハンパないですよね。

リモートワークで一躍注目されたZoomにおける重要なキラー機能は「バーチャル背景」機能だったと思いますが。
それが話題になってしばらくしたら、Microsoft Teamsが当然のように背景機能に対応してて、大変な世界だなと思っていたら。


今度はZoomがSnap Camera的なビデオフィルター機能と、mmhmm的なパワポ背景機能を実装。
周辺機能を統合する動きを早速見せてきました。


これを見て、私の周囲でも、「mmhmmが話題になってたけど、Zoomが同じ機能入れてきたから、もう不要だよね?」みたいな反応をしている人がいたんですが。

両方の機能を使ってみた感じだと、全く別物な感じがするのでメモっておきたいと思います。

まず、Zoomのパワポ背景機能は、これはこれでとても良くできてます。
詳細はこちらの記事が分かりやすいと思いますが。

普通に、パワポのファイルをZoomで読み込むと、パワポのスライドがバーチャル背景として呼び出され、自分がワイプの小さい画面に追い込まれずにパワポの手前に立ってプレゼンすることが可能です。

ただ、mmhmmを使ったことのある人間からすると、やはりこの実装は「ビデオ会議ツール」のZoomの背景としての実装なんですよね。
良くできてはいるんですけど、mmhmmの実装とは別物の印象でした。

mmhmmは、ウェブサイトに「It's your show」とか「誰もがパフォーマー」と書いてあるように、個人的にはビデオ会議ツールのオプションと言うよりも、エンターテイナー向けの「プレゼンツール」という印象。

先日の出版記念イベントでも使ってみて思ったんですが。
タッチパネルのショートカットとかの作りが絶妙で、プレゼンしながらスムーズに自分のサイズを変えたり色を変えたりといった操作をすることができるんですよね。

例えばこのシーンは、私が梅田さんの昔話をしているシーンですが、自分でプレゼンしながら、これ、自分の映像を読者のところに持っていった方が分かりやすそうだなとアドリブで思いついてやってます。

使ってみてもらうと良く分かるんですが、プレゼンターが自分で喋りながら直感的に操作できるようによく考えて作られてるんです。

実は、mmhmmを実際にプレゼンで使うのはこの日が初めてで、通しでの操作はやったことなかったんですが、操作しているうちに楽しくなってきて、後半のロングテールのスライドでは、やたらと私が動き回る謎のプレゼンスタイルが確立していました。

もちろん、マジメなクライアント向けのプレゼンの場で、こんなことやってたら、取れるコンペも落としてしまいそうなので、そういうマジメなプレゼンの場では、Zoomのパワポ背景機能の方が良い気もします。

mmhmmは、創業者のフィルのプレゼンを見てもらえれば分かるように、楽しくプレゼンしたいパフォーマーのためのプレゼンツールなんですよね。

しかも、直近のアップデートで判明したんですが。

mmhmmのプレゼンテーションの録画ファイルは、プレゼンターの映像とスライドを別々に保存していて、視聴者側がプレゼンターを消したり薄くしたり、スライドの切れ目単位で飛ばしたりと、再生モードを選択できるというプレゼンテーション動画共有機能も持っていたことが明らかになりました。

文字で書いても何言ってるか分からないと思うので、上のリンクをクリックして、動画の右下にある人のマークとか>ボタンをクリックしてみて下さい。

mmhmmが、ビデオ会議ツールのサブツールで終わるつもりがさらさらないサービスだというのがおわかりいただけるかと思います。

そんなわけで、楽しいプレゼン好きの方は、食わず嫌いでZoomのパワポ機能だけで満足するのではなく、ぜひmmhmmもいじってみることをオススメします。

ちなみに、初mmhmmでのプレゼンで、やりながらドンドンmmhmmの楽しさにはまっていってしまった時のフルバージョンの動画を、記念にこちらに貼っておきます。


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