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日経テレ東大学の終了と、高橋弘樹さんのテレ東退社で考える「エンタの巨匠」再現の難しさ

このニュースは、本当に残念なんですよね。

文春の報道がどこまで事実なのかは部外者には全く分かりませんが。
日経テレ東大学は、個人的にも非常に注目していたチャンネルで、テレビ局のYouTube挑戦の1つの成功パターンを示していたと思っています。

それが本当に社内政治で中止になってしまうんだとしたら、本当にもったいないとしか言えません。

もちろん、正直私も日経ブランドの媒体に、ひろゆきさんがメインで出ているのは違和感ありましたが、最終的にテレ東大学とかに落ち着くのかなと思っていたら、まさかの終了の模様。

更に悲しいのが、1月18日づけで高橋さんのこんなインタビューが公開されているところです。

この記事でも、テレ東を辞めようと思ってるなんて微塵も語ってませんし、「大企業にいるうちにしかできないことに挑戦してみて辞めてもいいんじゃないですか。辞めるのはいつでもできるので。」とまで語っています。

しかも、リアルの日経テレ東大学を作れれば、日経とのビジネスの相性も良いはずとまで語ってるんですよね。

勝手な想像ですが、おそらくはこの取材は、チャンネル打ち切りが伝えられたとされる年末の前に実施されていたのかなと思います。

丁度、中山淳雄さんが書かれた「エンタの巨匠」を読んで、元日テレで「電波少年」でお馴染みの土屋さんとテレ東の高橋さんに、なんとなく共通点を感じていたところだったので、そんな高橋さんが最終的に独立をせざるを得なくなった現状に、いろいろと考えてしまうところがあります。

土屋さんも、noteで「報連相は会社を滅ぼす」という記事を書いて話題になっていましたが。

実はテレ東の高橋さんも、あえてテレ東本社から離れたお台場のシェアードオフィスに拠点を設けて、自分なりの判断でどんどん企画を進めるというアプローチを取っていた印象なんですよね。

高橋さんがプロデューサーをされていたAKB48の番組も、本当にガチでコラボを募集しているあたりが、電波少年感めっちゃありました。

ある意味、イノベーションのジレンマにはまらずに新しいプロジェクトを始めるための教科書的な選択を、高橋さんはちゃんと取っていて。
それによってテレ東は、他社に先んじてテレビ局ならではのYouTubeチャンネルを確立しつつあったと思うんですが。

まぁ、日経新聞が最終的にひろゆきさんや、炎上した成田さんが出る番組にブランドをつけることが許容できないのは良く分かるんですが。
そこで「日経テレ東大学」を「テレ東大学」とかにして残すという判断ができなかったテレビ東京は、本当にもったいないことをしたと言えるんじゃないかと思ってしまいます。

「エンタの巨匠」を読んでいると、ついついこれはやっぱりまだまだカオスなアプローチが許された昭和や平成初期だから可能だったんじゃないかと思ってしまうシーンが何度もありまして。
今回の高橋さんの退社のニュースを聞いて、そんな思いを再確認してしまう次第です。

タイミング良く、今日の夜21時から「エンタの巨匠」著者の中山淳雄さんにお話しをお聞きできるので、中山淳雄さん的にはどう考えているのか聞いてみたいなと思う次第です。

21時からツイッタースペースとスタエフで同時ライブしますので、興味がある方は是非どうぞ。

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