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ZoomウェビナーとZoomミーティングの違いをまとめてみた。

Zoomといえば、昨今のウイルス騒動で一躍注目されているビデオ会議システムなんですが、実は、このZoomを使うと、多地点参加のライブ配信イベントが手軽に開催できてしまいます。

通常のビデオ会議に使われているサービスが「Zoomミーティング」でして、ライブ中継イベントに特化しているのが「Zoomウェビナー」です。(Zoomのサイトを見る限り、Zoomビデオウェビナーが正式名称のようですが、以下Zoomウェビナーで通します)

ウェブとセミナーで「ウェビナー」ですね。
(これを聞いて、ウェブとログで「ウェブログ」という単語を思い出した方は、私と同じブログ第一世代の方ですね。)

そんなZoomウェビナーを、現在noteではZoomさんにご協力いただいてトライアル利用させて頂いてまして、3月からリアルイベントを全てオンラインのみのライブ中継イベントに切り替えました。

今回は、いきなりオンライン中継でZoomの説明聞いても、ついていけない、という方向けに、まずはZoomの基本的な使い方やポイントをこちらにまとめておこうと思います。

まず、そもそもネットでライブ中継をしたいだけの場合は、無理にZoomを使う必要はありません。
YouTubeでもTwitterでもFacebookでもライブ中継自体は可能です。
実際にnoteでもこれまでは主にYouTubeを配信の軸に使ってきました。

では、なぜライブ中継にわざわざZoomを使うのか。
それはZoomを使えば多地点をつないだライブ中継が簡単に実現できるからです。

Zoomを使えば多地点、双方向の配信ができる

もちろん、普通のイベントであれば、配信元は会社にしても家にしても、一カ所から配信できれば十分でしょう。
ただ、そうするとどうしても配信側と見る側がパッキリ分かれてしまうんですよね。

コメントは可能ですから、双方向のコミュニケーションはできますが、リアルイベントのようなフラットな双方向感は、なかなか再現できないわけです。

一方、Zoomはビデオ会議システムなので、視聴者を画面に参加させることが可能。
質問する人にビデオで質問してもらうことも簡単にできますし、極端な例ですが、こんなこともできてしまうんです。

個人的に、配信主しか見えないライブ配信というのは、配信主と視聴者側が非対称になってしまい、どうしてもリアルイベントのようなフラット感が無いので苦手なんですが。
Zoomを使えば、リアルイベント並みとはいわないまでも、フラットにみんなでイベントをやってる感じが出るんじゃないかと、可能性を感じている次第です。

しかも、Zoomを使えば有料版だと、このビデオ会議の様子をYouTubeやTwitterに配信することができます。
なので、複数カメラのスイッチャーとか高価な機材を持っていなくても、Zoomを間に挟むことで、複数カメラを使ったライブ中継配信を簡単に実施することができるわけです。

ちなみに、そもそものZoomミーティングの基本的な使い方はこちらのビジネスインサイダーの記事を読んで頂くのが良いかと思います


Zoomウェビナーを使うメリット

ちなみに、実は、ビデオ会議のライブ配信自体は、Zoomウェビナーをわざわざ契約しなくても、Zoomミーティングでも可能です。
ただ、おそらくちゃんとしたライブ中継イベントをやりたいならZoomウェビナーを使う方が良さそうというのが個人的な結論です。

比較表はここにありますが。

ちょっと項目が専門的でわかりにくいかもしれないのでポイントを書き出すと以下の3つになります。


■1.画面に表示する人を主催者が選べる

Zoomミーティングはあくまでビデオ会議システムなので、つながった人全員の権限は同等です。
ビデオで繋いだ人全員のビデオ画面が全員に表示されますし、接続している人は全員がマイクをオンにして会話をすることができます。
会議室に全員が集まってるイメージですね。
その様子をYouTube等に配信すれば、視聴したいだけの人も視聴ができますが、Zoomミーティング単体だと視聴者としては参加できません。

一方、Zoomウェビナーは、Zoom自体が、ホスト、パネリスト、視聴者という三段階構造。
視聴のみをする参加者もウェビナーに参加することができますし、ホストが視聴者の中から誰をパネリスト(ビデオで表示される人)にするかを選ぶことができるわけです。

ちなみにホストやパネリストには様々な権限があり、画面共有をしたり、画面にお絵かきをすることもできますし、チャットをパネリスト向け限定にしたり、ウェビナーならではの質問機能やアンケート機能を使うことも可能です。
(質問機能や投票機能は、YouTubeやTwitter中継には表示されないので、ご注意ください)

■2.登録フォームとリマインダー機能が使える

Zoomミーティングは基本的に限られた人とのビデオ会議なので、リンク先を連絡してそのままビデオ会議に参加してもらう仕組みです。

一方、Zoomウェビナーは、文字通りセミナーなので、登録フォーム機能やフォームに登録した人への自動リマインドメール機能が使えます。
明日のZoomウェビナー勉強会用に作ってみましたが、こんな感じですね。

海外のサービスだけあって、姓名の順番がファーストネームが先になってたりとか、ツッコミどころはあるんですが。
イベレジやGoogle Formで別でフォームを作る必要はなくなるので、必要十分なフォームで済ませたいときは便利だと思います。

上記のフォームは、フォーム登録後自動承認にしてますが、承認制で自分で参加できる人を選ぶことも可能です。


■3.有料の購入者限定セミナーが開催できそう

これは、まだ実際にやったことはないので仮説になりますが。

noteでライブイベントを企画する上で、今後挑戦したいと考えているのが有料イベントです。

ZoomからのYouTubeやTwitterへの動画配信は、ウェビナーではなくZoomミーティングでも可能なんですが。
当然、YouTubeやTwitterの動画は誰でも見れることになります。

YouTubeはリンクを知ってる人だけに動画を公開する限定公開という機能もあり、あれで有料セミナーをやってる人をたまに見ますが。
実はYouTubeはYouTube上のコンテンツの販売を規約で禁止しているので、有料セミナーでYouTubeの限定公開機能を使うとアカウントが停止されるリスクがあるようです。

なので、YouTubeやTwitterの中継は、チケット購入者だけが参加できる有料セミナーの開催に向いてないんですよね。

一方、Zoomは有料サービスということもあり、Zoomの担当の方によると、有料セミナーの配信が可能だそうです。

課金機能自体は日本のZoomには実装されていないそうなので、別のプラットフォームを使う必要がありますが、その辺はイベントレジストの有料チケット機能や、noteの有料記事機能やサークル機能と組み合わせて使うことで乗り越えられそうな気がしてます。

動画を見る限り、米国のZoomはPaypalと連携しているようなので、日本でも課金機能が使えるようになるのも時間の問題なのかもしれません。


そんなわけで、noteでは、今後もいろんなオンラインイベントを企画していきますので、興味が湧くイベントがあれば是非ご参加下さい。


ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。