適切な寿命って何歳？

こんにちはトクです。


本日も訪問くださりありがとうございます。


以前に「機械人間」についての記事を書いたことがあります。


銀河鉄道999の鉄郎が、機械の身体を手に入れる為に旅に出る話ですね。


古来から人間は、不老長寿を求めて来たようです。


秦の始皇帝は不老長寿の薬を求めましたしエジプトのファラオはミイラになったりしました。


現代でも、これは変わらないようですね。


グーグルは老化を食い止めて500歳まで寿命を延ばす薬の開発を手掛け、日本の科学者は、脳のデジタル化により機械の中で心がずっと生き続けられる研究も重ねられているようです。


まさに機械人間ですね。

これらの不老長寿への挑戦をバラ色の未来と見る人もいるでしょうが、本当にそれがバラ色の未来なのでしょうか？

私は、そこまでして長生きして何になると、思ってしまいます。

介護の仕事をしているから、余計にそう思うのだと思います。


仏教では「六道輪廻」という思想があります。


その中の一つに「天上界」という世界があります。

天上界は舞や踊り、音楽などで彩られた華やかな美しい世界で、楽に溺れる世界だととかれています。


綺麗な着物の美女達が羽衣で宙を舞いながら踊る天女の姿などで描かれる天上界の絵を見たことがあります。


その天上界の人々（天人）にも衰えがあります。

六道輪廻の中では最も楽しい世界だと言われていますが、やはり迷いの世界であることには違いありません。

なぜならばかならず衰え、やがて死んでいかなければならない世界だからです。


羽衣は擦り切れ、襟元はホコリと汚れが目立つようになる。


頭の飾りも衰えて、体は臭いを放ってくるととかれています。


人間も歳を重ねると加齢臭で臭ってきますね。


中高年男子の私としても他人事ではありません（笑）


天人といえどもそういう臭いを放つようになっていき、やがては、このように踊っているこれは、私の今なすべきことかと、なやむようになるようです。

この天上界は、なまじ綺麗で華やかなできらびやかである為にそれが失われていく苦しみは、人間には分からないものがあるようです。

やはり天上界と言えども「迷いの世界」であることには人間界と変わりがないのです。

諸行無常の世界であることに違いはないようです。

老いと死を抱えた「迷いの世界」です。


天上界の寿命は長く、約90万年生きるととかれています。


グーグルの500歳の比ではあらませんね。

しかもに人間界のような苦しみ・悩みのない世界です。


どんなにこそ幸せなかと思いますが、やがては衰え死んで行くのを寂しく虚しく思う世界です。


私は不老長寿など欲しいとは思いません。


この世は、楽しい世界であると同時に苦しみの世界だと思います。


こんな苦しみが延々と続くのはとても耐えられません。


やはり、適当な寿命で死を迎えることを希望します。


どんなに苦しみを多くても、いつか終わりが来る。


そう思うからこそ耐えられるのだと思うのです。


500歳まで生きるとしたら、何年労働しなければならないのでしょうか？


100歳で学校を卒業したとしても、後400年まあります。


仮に400歳で引退したとしても、その間は300年もあります。


私は現在までに、40年以上働いて来ましたが、それだけでもクタクタです。


300年も働いたらどうなってしまうのでしょうか･･･。


私が働いてい施設では100歳を越える方もいらっしゃいます。


90歳を過ぎても自分の足で歩ける方もいらっしゃいます。


でも、皆さん、長寿＝幸せ。とは感じていないように見受けられます。


やはり人間には適当な寿命が必要なんだと思うのです。

 

それが人によっては、100歳であり、また70歳であるかもしれません。


若い頃には、永遠に生きていたいと思っていましたが、うつ病を経験してからは、そうは思わなくなりました。


人間は死んでもそれでお終いではない。


人間の本質は肉体ではなく魂である。


そう思うからこそ、長寿＝幸せ。ではないと思えるのです。


たとえ健康で100歳でまでに生きられたとしても、幸せだとは思いません。


長生きをし過ぎれば、自分の子供達を看取ることになるかもしれません。


親が子供を見送る。これ以上の悲しみはないと思います。

 

では一体、何歳が適正な寿命なのでしょうか？


それは人それぞれだと思います。


もしかしたら、生まれる前に、自分の寿命を決めて来ているのかもしれませんね。


その可能性は高いと思います。


年の暮れの事を考えていたら、人間は寿命ってなんなんだ？


と、ふと考えてしまいました。


それでは最後までお読みくださりありがとうございました。

良いお年をお迎えください。