漫画『ふつうの軽音部』の感想
ジャンプ+で連載されている『ふつうの軽音部』を読んだのでその感想を書いていこうと思う。
簡単に内容を話すとちょっと変わった音楽趣味の女の子が軽音部に入って活動するという話だ。あらすじだけ聞くとあっさりしているが「ふつう」に面白いと思う。
絵は淡白だけどキャラクターが立っていて覚えやすい。全体的にキャラクターが良い意味で漫画っぽくなくて妙にリアル感がある。キャラクターに記号性を持たせつつもそれだけではないところも描写するのが良いと思う。具体的に言えば陽キャだと思っていた桃ちゃんが内心結構葛藤していたりと複雑な心情を面白い角度で描いているという感じがする。
あと部内の退廃と熱が入り混じる絶妙な空気感がとても良い。初日で辞めた部の説明だけに来てた奴とか本当にいそうなタイプだと思うし、廊下で練習してる感じも元文化部としてはなんとなくわかる(自分の場合は部室があったし別の部活だが)。
12話まで読んだが非常に気になるところで終わったという感じ。主人公の歌声に何やら心打たれた様子の厘ちゃんだが、果たしてどうなっていくのか非常に気になるところ。
最初に組んだバンドメンバーは明らかにモブ顔をしていたので、これから組みなおすのだろうなとは思っていたけど、こんな流れとは想像していなかった。主人公の歌声にどんな秘密はわからないが次回も楽しみである。
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