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【シャニマス】シャニアニ1話の感想

アニメのシャニマス、通称『シャニアニ』の1話をさっそく視聴したのでその感想を書いていこうと思う。

ちなみにこのアニメは映画館で先行上映されていたが、自分は完全に初見である。評判が賛否分かれているということは知っていたがそれは気にせず自分の目で見た感想を綴っていこうと思う。

まず総評を書くと、正直1話だとわからないという感じがした。真乃がアイドルになってイルミネというユニット名が決まるだけだしそこまで進展がなかった。1話の流れだけ見ると地味ではあると思う。漠然と変わりたいという想いを秘めた真乃がシャニPにスカウトされどうするか思い悩むシーンはほとんどセリフでは説明されず、どちらかというと情景描写や表情から読み取ってくださいという演出で構成されていた。アニメから入ってきた人がこれを見てどう思うかはわからないがやっぱり地味ではあると思う。

どうせやるなら真乃がスカウトされてアイドルを始める時の心理過程をもっと詳細に描いてほしかったと思う。無理に全ユニットを出しているという感じがあってそれで尺を奪われて重要な心理描写がおろそかになっていたような気がする。「真乃がクラスメイトに声をかけられるシーン」はクラスメイトとの距離感が伝わってきて良いシーンだと思ったのでそういうシーンをもっと積み重ねて真乃の気持ちを浮き彫りにしてほしかったという感じ。セリフで説明しないという方針はいいけど、間接的に描くにせよちょっと描写が足りなかった気がする。

アニメだとシャニPのスカウトを必要以上に神々しく描きすぎているという感じがした。もちろんアイドルになるきっかけなので重要な出来事ではあると思うけど、どちらかというと重要なのは真乃が変わりたいと想うようになる心理の過程を描くことでありシャニPのスカウトはきっかけの1つに過ぎない。アニメでは真乃が変わりたいと漠然と思っていることは伝わってきたが、それを強く思うに至るという描写が薄かったように思える。

真乃STEPではこのあたりの変わりたいという想いを強く持つようになる心理過程の描写がとても丁寧だった。STEPの真乃はシャニPと出会った時点で鳥の先生との会話やクラスメイトとのすれ違いなどによって、変わりたいと強く思うきっかけを掴んでいてすでに変わろうと行動を起こしている。STEPではこのあたりの描写に説得力があった。STEPにおいてシャニPと出会ったのはそんな変化の中の些細な一幕に過ぎないわけである。アニメだとそれを必要以上に真乃が変化した強い要因として描かれている感じがして違和感があった。

変わろうというきっかけがシャニPとの出会いではいけないということではなく、シャニPの出会いをきっかけにするにしても、それに説得力を持たせるだけの描写がなかったのが不満ということである。ただそうする場合は初対面のスカウトマンが変わるきっかけというのも出来すぎた話なので、やはり真乃の日常生活の中で変わりたいと思うきっかけをもっと描写してほしかった気はする。上記のようなことが満たせていたとしても地味な話になるのは否めないと思うがシャニマスPたちは納得したんじゃないだろうか。少なくとも自分はそのあたりが丁寧だったら満足したと思う。

ただ1話でイルミネ結成までやるとなると尺の都合上、仕方ないのかなと思う面もある。このあたりは他のユニットの登場シーンを抜いても尺が足りないようにも思える。ビジュアルノベルアニメにつきまとう尺の問題は昔からあるので仕方ない。上記にも書いた通り「真乃がクラスメイトに声をかけられるシーン」は良かったので今後もそういうシーンが増えてきたらよくなっていくんじゃないかとは思った。どうなるかわからないけど自分としてはまだ期待できると感じているので視聴継続しようと思う。


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