『ぼっち・ざ・ろっく!』3巻までの感想(2023/1/4の日記)

『ぼっち・ざ・ろっく!』のアニメが良すぎたので原作の漫画を買ってしまった。アニメから漫画を買うのは久々かもしれない。自分はたいていアニメだけ見れば満足するタイプだけどぼざろはどうしても続きが気になってしまった。なのでとりあえず3巻まで購入。そして3巻まで読む。面白かった。

きらら系の漫画って勝手なイメージでもっとゆるふわな感じだと思っていたけどそうではなかった。ぼざろのアニメもそれなりに毒がまぶされているけど原作はそれ以上に毒がある。アニメだと多少はマイルドになっていたんだなーという感じ。

そしてまさかの新キャラが出てくるという展開。大槻さんはとてもいいキャラだと思う。

このアニメって3巻までの時点だと社会不適合者ほど楽器が上手いという設定になっていると思う。大槻さんもその例にもれず楽器が上手ではあるけど若干コミュ障気味となっている。そういった大槻さんの人間としてのアンバランスさがとてもいい味を出していると思う。ぼっちちゃんもきくりも大槻さんも音楽以外に強烈にダメな部分があるから魅力的に映るのかもしれない。

あと3巻で一番好きなのはぼっちちゃんが進級して新しいクラスになる話だ。話しかけてもらうために変な格好をしていくけどそれが空回りして後輩にヒッピー先輩と恐れられるところはとても面白かった。

ここもそうなんだけどぼっちちゃんが突飛な行動をすることに対して「そんなの陰キャにできるの?」という意見があると思う。例えば「学校で常時ピンクジャージなんて陰キャはやらないでしょ」という意見だ。

だけど自分はピンクジャージやヒッピー的な格好も含めて陰キャっぽいリアルさがあっていいなぁと思う。なぜかというと陰キャは思い込みが強いところがあり変な行為でも自分が普通だと思っていれば恥ずかしげもなくやってしまうという視野の狭さがあるからだ。

自分も多少は経験があるけどこういうのはそれが常識的な行動じゃなかったことを後から知りその後悶え苦しむ。陰キャはそうやって常識を獲得しつつどんどんトラウマを増やしていく。だからこういう視野の狭さはとてもリアルに感じる。もちろん漫画なのでコミカルにはしているけどそれでもリアルだと思う。

この作品は基本コミカルなんだけど変なところがリアルというか独自の質感がある。それが作品の大きな魅力だしそういった部分がとても好き。あとアルバムも良かった。

そのうち4巻も読もう(楽しみ)。

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