見出し画像

楽しさを志向すれば物事に取り組みやすいのかもしれないという話

最近読書をしている最中に思い付いたことがあったので今回の記事に備忘録として残しておきたいと思う。

思いついたことは「楽しさを志向すれば物事に集中しやすい」という話である。これだけだと漠然としているので読書を例にして具体的に語ろうと思う。

例えば現在自分は角川ソフィア文庫の『源氏物語』を読んでいる。本書は源氏物語の全文が書かれた内容ではなく抄訳で大まかなあらすじが書いてあるといった内容だ。抄訳と言ってもページ数は500ページほどあり、結構読むのが大変で正直な話読むのが億劫になってしまっている面があった。

そんな中で思いついたのが「楽しさを志向する」ということを意識する心理的テクニックである。自分は読むのが億劫になったとは言いつつも本書を50ページほど読み、ある程度のこの本の面白さは実感したところがあった。平たく言えば本のある個所を読んで「面白いなー」と思ったわけである。

その面白いと思ったポイントを具体的に挙げると「平安貴族の性の奔放さ」であったり「風景描写や言葉の美しさ」などである。過去の自分は本書を読み、そういった部分を感受したときに間違いなく面白さを感じ「読み始めてよかったなー」と思っていた。この面白さを志向するべしというのが今回伝えたい話である。

つまり「読むのがダルいな……」と思う時でもこの面白さを思い出し原動力とすれば読書にも取り組みやすくなるということである。面倒だと思ってしまう時でも過去に感じた面白さを具体的にイメージしそれを思い出せば多少なりともやる気が湧いてくるということだ。少なくとも自分はこの心理的な方法により多少なりともやる気が回復しているという実感がある。

この方法は過去に自分が面白さを感じたことであればなんにでも応用できる。現に今やっている「記事を書く」という行為も「書く時の楽しさ」や「漠然としたことを言語化する面白さ」を書く前にイメージすることでやる気が上がったという感じがある(書くことで「過去に感じた面白さをまた実感してやる!」という気持ちを持つという感じ)。まだこの手法に気づいて日が浅いが、結構いろんな分野に応用できるような気がしている。

書いてみると単純な手法だし無意識にやっている人もいるかもしれないが、やるのが面倒な娯楽をやるときは忘れがちなことでもあると思うので、あえてこの手法を意識して行うのも大事なのではないかと思っている。

もう一つ言うと「楽しさを志向する」という手法は作業を始める前だけでなく、作業をしている最中も続ける意欲を保つうえで効果的だと思う。ある程度その行為に楽しい面があるという指針を持たないと漠然と行うこととなり、つまらなくなるということもあると思う。それを防ぐためにはやはり「こういう楽しさがあるからこの行為を行っている」という指針をある程度具体的に持つというのが効果的なのではないかと個人的には思う。

SNS巡回を中心に、現在は簡単にこなせる娯楽が多種存在しているが、漠然と時を過ごす娯楽よりも多少面倒な娯楽を行った方が後の幸福感や充実感は強いと個人的には思っているので、この手法で少しでも有意義な時間が過ごせれば良いなと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?