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『このライトノベルがすごい! 2024』の感想

たまたま流れてきた以下の動画で今年のラノベの総合ランキングを知ったので感想を書いていこうと思う。

毎年問題提起されているけど協力者票という若干公平性を欠くシステムがあるためこのランキングで選ばれた10作品が本当に今のラノベ界の上位10作品かは疑わしいところではある。ただ協力者票がないと毎年同じようなランキングになってしまうためそのような措置があるのだろう。自分としては同じようなランキングになったとしても総合ランキングくらいはそれでもいいんじゃないかと思うけど、自分みたいに総合ランキングしか見ない人間も多いと思うので新作の宣伝のために仕方ないという見方も一理あるとは思う(ただやはり新作の方のランキングの格を上げて大々的に発表して宣伝すればいいんじゃないかと思う面もある)。

肝心のランキングの内容としては7作品も新作が入っていたりと、新しい顔ぶれが多くなっている。自分としては最近読んだ『ステラ・ステップ』と『週に一度クラスメイトを買う話』が入っていて少しうれしい(特に後者)。

正直な話、その2作品とアニメ化された『天使様』及び『探偵はもう、死んでいる。』以外は全然知らない作品である。『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』に関しては広告で見たような気がするけど、それ以外の作品はタイトルすら知らなかった。

上記の動画で少しだけ本の内容が解説されていたが、その解説の中で興味を持ったのが『僕らは『読み』を間違える』という作品である。文学作品が題材となっているらしくそれらの解釈が物語に関係しているらしい。正直動画の解説やアマゾンで見たあらすじだけだとどう文学が関わってくるかいまいちピンとこないけど、純文学は好きなのでちょっと気になる。昔の『文学少女』みたいな感じの内容なんだろうか?とにかく気になっているので1巻くらいは読んでみようかなと思う。

一時期『このライトノベルはすごい』の総合ランキングを参考にして、いくつか読んでいた時期があるが、総合ランキングは正直そこまで面白さに直結しない感じがある。単に自分の好みが主流のラノベファンと合わないだけで多くの人にとっては面白い作品が見つけ出せるランキングなのかもしれないが、自分としては玉石混交なランキングという印象がある。なので実際は読んでみるしかないけど、上位作品でも全然合わない作品があるので難しいところ。

ただ、何年も継続的に上位にきている作品は面白いことが多いのでそれらは読もうと思うが、今回の場合は7作品が新作なのでそこまで参考にならないというのがある。だからこそ人気がある作品が継続的に上位にきやすいWEB票の方が参考になるわけで、それを見るために結局このラノを買いたくなるという欲求が出てくる。もしかするとあえて総合ランキングで釣って本当に参考になるデータはこのラノ本を買って確かめてみてくださいねという出版社の手口なのかもしれない。


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