輝子「け、結婚……?」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/05(木) 12:59:57.52 ID:MkdqqSZz0
輝子「……」
輝子(あ、も、もうこんな時間……)
P「……」カタカタ
ちひろ「……」カタカタ
輝子「……」
輝子(P……まだ仕事してるけど、さ、先にご飯……食べてていいかな……)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401940797
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:01:18.56 ID:MkdqqSZz0
P「……」カタカタ
ちひろ「……」カタカタ
輝子「……」
輝子(い、いいか……親友ならゆるしてくれるな……うん)
輝子「……」ゴソゴソ
輝子(……あった……今日のお昼はキノコ入りおにぎり)
輝子「……」
輝子「……フヒ」
輝子(それじゃ、いただきます……)
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:02:03.28 ID:MkdqqSZz0
輝子「もぐ……」
輝子「……フフ、お、美味し…」
ゴキュガガゴゴロロンゴ
P「……」
輝子「……」
ちひろ「……」
P「お腹減ったな」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:03:09.51 ID:MkdqqSZz0
ちひろ「……ちょ、プロデューサーさん今の壮大な音なんですか」
P「いやぁ、お腹鳴っちゃいました、恥ずかしいですね」
ちひろ(私の知ってるお腹の音と違う)
P「朝から何も食べてなかったので……そろそろ昼だし何か食おうかな」
輝子(……Pもお腹……減ってるのか)
輝子「……」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:03:55.62 ID:MkdqqSZz0
P(ええと、確か昼用に買ってきてたカルボナーラが……)ゴソゴソ
輝子「ぴ、P?」
P「ん?」
輝子「こ、これ……やるぞ……これ」
P「これ……おにぎり?」
輝子「う、うん」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:04:52.71 ID:MkdqqSZz0
P「いやでもそれお前のだし……」
P「……」
P「待ってそれ食いかけ?」
輝子「……い、嫌? なら……こうやって……」
P「やめろもごうとするな! そんな勿体無いことすんじゃねえ!」
輝子「……フヒ?」
P「あ、いや……」
P「……輝子の食いかけとか気にしないから、俺にくれるか?」
輝子「いいぞ……親友だからな……」
ちひろ「……」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:06:18.77 ID:MkdqqSZz0
P「ペロペロ」
輝子「ぴ、P? おにぎりは舐めるもんじゃ……」
P「おにぎりが美味しすぎてな、つい舐めちゃうんだ」
輝子「……それなら……し、仕方ない」
輝子「……」
輝子「……?」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:06:59.98 ID:MkdqqSZz0
ちひろ「……しかし二人とも本当仲良いですね」
P「そうですか?」
ちひろ「輝子ちゃんがいつもプロデューサーさんの机のとこにいるからかもしれませんけど、ずっと二人でいる印象が……」
輝子「し、親友だから……」
ちひろ「ふふ、そう……でも親友よりも恋人みたいに見えるわよ?」
輝子「こいっ……!?」
P(輝子の食いかけうめぇ)
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:07:50.81 ID:MkdqqSZz0
輝子「ち、違う……違うぞ……Pとは親友で……こ、恋人じゃない……」
ちひろ「ごめんごめん、ちょっとからかってみたくなって」
輝子「分かってるなら……い、いいけど」
ちひろ「それよりプロデューサーさんも輝子ちゃんもお昼とるなら、私もお昼いってこようかな……」
ちひろ「プロデューサーさん、ちょっとしたらすぐ戻るので、失礼しますね」
P「今輝子食べてるんだから話かけないで下さい」
ちひろ「……」
輝子「わ、私、食べられてる? どこ?」
ちひろ「なんでもないから大丈夫よ輝子ちゃん……それじゃ、行ってきます」ガチャ
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:08:35.98 ID:MkdqqSZz0
…………
輝子「……」
P「……いやぁ」
P「うまかった、ご馳走さん」
輝子「ほ、本当か……まだ、まだおにぎりあるぞ……食べる?」
P「それはいいよ、俺カルボナーラあるし」
輝子「そうか……」
輝子「……」
輝子「……お昼……あ、あったの?」
P「うん」
輝子「……そうか」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:09:25.29 ID:MkdqqSZz0
P「しかしおにぎりにキノコとは斬新だな、最初面食らったぞ」
輝子「フフ……最高にクレイジーな組み合わせ……フフ……」
P「まぁ輝子という最高のスパイスがあったってのもあるけど、割とマジでうまかった」
輝子「……スパイス?」
P「愛情が込められてたからな」
輝子「あ、愛情……」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:09:59.29 ID:MkdqqSZz0
輝子「で、でも……あれだぞ……も、元々Pのために作ってきたわけじゃなくて……愛情、じゃなくて……」
輝子「……そうだ……友情、友情が込められてた……フヒ」
P「そうか、俺ら親友だもんな」
輝子「う、うん」
輝子「愛情も……その、悪いやつじゃないけど……親友はやっぱり友情だな……」
輝子「Pとは……親友……」
P「……なぁ輝子」
輝子「な、なに?」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:10:48.77 ID:MkdqqSZz0
P「俺たち親友やってもう一年経つよな」
輝子「え、いや……一年と三ヶ月半……」
P「まぁまぁ、一年以上経つわけだよな」
P「それでさ、そろそろ決めたいことあるんだけど」
輝子「……?」
P「結婚の日取り、どうする?」
輝子「……」
P「……」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:11:42.69 ID:MkdqqSZz0
輝子「……」
輝子(ケッコン?)
輝子(ケッコンてあれか……あの、し、幸せになってる奴らが行う儀式のあれ?)
輝子(……)
輝子(ち、違うか……うん、違うな……)
輝子(ええと、ケッコン……ケッコン……)
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:12:19.49 ID:MkdqqSZz0
輝子(……)
輝子(……血痕?)
P「……」
輝子「……」
輝子「……」ペタペタ
P「おわっ……なんだ、どうした輝子」
輝子「どこ、どこ怪我した……? 痛い……?」
P(……何言ってんだこの子)
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:13:11.14 ID:MkdqqSZz0
P「おい、話聞いてたか、なんで俺が怪我してる話になるんだ」
輝子「で、でも血痕って……血……」
P「血……ああ、血痕か」
P「違うぞ輝子、俺が言いたいのはな……」
輝子「ツバつけたら……治る、かも……」
P「……」
P「……えーと、確か昼買った時にフォークがついてきたはず……お、あった」ゴソゴソ
輝子「……?」
P「フンヌ!」グサッ
輝子「!?」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:13:59.36 ID:MkdqqSZz0
P「……」
P(……結構えぐれたかもな……やりすぎた)
輝子「P……! P! 刺さってる……手にフォーク刺さってる……!」
P「あぁ、刺さってるな……フンハッ!」ズボッ
輝子「ひっ」
P「……いやあ輝子怪我したわ、今俺手を怪我したよ」
輝子「え……う、うん……し、した、けど……」
P「なめろ」
輝子「フヒ?」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:14:36.12 ID:MkdqqSZz0
P「ツバをつけたら……治るかもしれないだろ?」
輝子「え……」
P「ほら、早く」
輝子「いや……で、でも……」
輝子「だめ、ダメだ……これ、傷、深そうだから……ツバじゃ……」
輝子「えと、ええと……」ゴソゴソ
P「……」
輝子「ば、バンソーコー……持ってたやつ……や、やる……」
P「……」
P「ありがとな……輝子、ありがとう」
輝子「涙……でてるよ? やっぱり……い、痛い?」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:15:10.62 ID:MkdqqSZz0
…………
P「……さて、なんか脱線してたが」
P「結婚、どうするよ輝子」
輝子「だ、だから今バンソーコー……あ、でも……血痕って言ってから怪我……し、したから、違うとこ?」
P「いやいや、俺が言いたいのは血の方じゃなくてだな…」
輝子「でも、もうバンソーコーない……ツバしか……」
P「……」
輝子「……」
P「……」
輝子「ぴ、P? どうした、フォーク持って下の方見て……危ない……なんか危ない……」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:15:54.22 ID:MkdqqSZz0
P「……いや、なんでもない」
輝子「目が……最高にイッテた……」
P「とにかく結婚だ輝子」
P「仲睦まじい男女が結ばれる結婚だ」
輝子「……ケッコンって」
輝子「ほ、本当に……あれ?」
P「本当にあれだ」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:16:35.18 ID:MkdqqSZz0
輝子「Pと……け、結婚……」
輝子「親友と……結婚、って……」
輝子「……」
P「……そんなに親友にこだわるのか」
輝子「……え」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:17:35.17 ID:MkdqqSZz0
P「なぁ輝子、男女間の友情って成立すると思うか?」
輝子「す、するよ……? ほら、私達親友だろ……してるよ?」
P「……」
輝子「……し、してる……」
P「俺はな、成立しないと思う」
輝子「……」
輝子「……う、嘘」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:18:14.84 ID:MkdqqSZz0
P「嘘じゃない」
P「現に俺はお前のこと、大切なやつってだけじゃなくて……異性としても……正直なとこを言えば、性欲の対象としてもみてる」
輝子「せい、よく?」
輝子「……」
輝子(それって……前に杏さんに教わった……Pがせーよくの権化って時の……意味?)
輝子「……」
P「……なぁ輝子、俺らは親友じゃなくてもっとステップアップ…」
輝子「う……ううう……!」ジワッ
P「え」
輝子「親友……! Pと私は、親友……親友だろ……!」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:18:59.42 ID:MkdqqSZz0
輝子「……ううぅ」
P「……」
P(待ってこれ……え、泣くの、あのマイペースな輝子が……?)
輝子「P……!」
P「う、嘘嘘! 今までの全部嘘! 俺たちはそうだ、親友、ずっと親友だ!」
輝子「……」
輝子「……本当?」
P「ああ!」
輝子「せーよくも、ない?」
P「……」
輝子「……」
P「……ない」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:19:41.59 ID:MkdqqSZz0
輝子「よ、良かった……」
輝子「でも、P……嘘つくなら、もっと楽しいのが良い……」
P「悪かった……そんなに取り乱すとは思わなくて」
輝子「……」
P「……」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:20:21.76 ID:MkdqqSZz0
P(しかし参ったな……輝子があそこまで親友にこだわるとは……)
P(これじゃいつまで経っても輝子と結婚出来ねえ……どうするべきか)
輝子「……な、なぁP」
P(というか恋人になることさえ難しそうだぞチクショウ……もう輝子騙して勝手に籍とか入れる方向で頑張ってみようかな)
輝子「結婚の話も……嘘?」
P「……ん?」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:21:19.03 ID:MkdqqSZz0
P「いや、その……お前さっき俺のこと親友って……」
輝子「う、嘘ならいい、いいぞ……嘘ならちょっと……アレだが……ゆ、許す……」
P「……」
輝子「……」
P「輝子」
輝子「?」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:21:56.89 ID:MkdqqSZz0
P「俺とお前は親友だよな」
輝子「うん……親友」
P「そして恋人じゃない」
輝子「そ、そう」
P「……」
P「……結婚、いつがいい?」
輝子「ジメジメしてる時がいい……キノコも祝福……フフ……」
P「……」
輝子「……?」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:22:34.53 ID:MkdqqSZz0
P「あのさ、もしかして」
P「結婚することに抵抗ないの?」
輝子「な、なんで?」
P「いやほらだって……」
P「結婚って恋人同士がするもんだろ、親友がするもんじゃないぞ?」
輝子「……親友だと、ダメなのか?」
P「そ、そりゃ一般的には……」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:23:13.14 ID:MkdqqSZz0
輝子「でも、でもあのチョコ渡す時の奴も恋人だけじゃなくて……トモチョコ……」
P「それとこれとは規模が……」
輝子「……」
輝子「結婚……結婚すれば、お母さんやお父さんみたいにずっと、Pと……い、いれるんだよね?」
P「……まぁ」
輝子「それなら……私は……」
P「……」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:23:55.77 ID:MkdqqSZz0
…………
ちひろ「ただいま戻りましたー」
P「これとかどうだ? 輝子に似合いそうだけど」
輝子「わ、分からん……こう、もっとイカしてる奴ないのか……アグレッシブなの……」
P「んー、そういう衣装での式も悪くないかも……」
ちひろ「……?」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:25:06.02 ID:MkdqqSZz0
P「あ、ちひろさんおかえりなさい」
ちひろ「あ、はい……ところでパソコンで何見てるんですか?」
P「いや、輝子に似合うウエディングドレスを探してるんです」
ちひろ「……? そんな企画ありましたっけ?」
P「いや、企画というかなんと言うか……結婚するだけですけど」
ちひろ「はい?」
輝子「私と……Pの結婚……決めた……」
ちひろ「……」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:25:50.82 ID:MkdqqSZz0
ちひろ「新手の冗談か何かかは知らないですけど……」
P「冗談なんかじゃ…」
ちひろ「輝子ちゃんの歳だと結婚出来ませんよ?」
P「」
輝子「そ、そうなの?」
ちひろ「うん、女の子は16にならないと結婚出来ないのよ」
輝子「……」
P「……」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:26:32.01 ID:MkdqqSZz0
P(そういやそうだった)
輝子「ど、どうする、P……どうすればいい?」
P「んと……そうだな、今の時点で結婚が無理ならやっぱり……」
P「……まずは恋人とかから始めてみるか?」
輝子「……」
P「……」
輝子「Pと私は……親友じゃないと、親友じゃないとダメ」
P「……」
ちひろ「……あの、これ結局何の話なんですか?」
P「俺がいつ輝子の牙城を崩せるかの話です……」
輝子「……?」
おわり
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/05(木) 13:29:32.07 ID:MkdqqSZz0
雑な感じとかキャラ崩壊とか色々ごめんなさい
見てくれてありがとうございました
駄文失礼しましたー
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/05(木) 13:33:39.52 ID:fRHLhWre0
輝子かわいいたぶらかしたい
おっつおっつ
SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介です。
元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401940797/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?