<ゲームの売れ行きアップ方法>第6回:ファミコン風グラフィックよりスーパーファミコン風グラフィックの方が今はおすすめな理由

 インディーゲーム開発者やパブリッシャー向けに「ゲームのクオリティアップや売れ行きを増やす方法」を解説していくシリーズ。

 第6回は「ファミコン風グラフィックよりスーパーファミコン風グラフィックの方が今はおすすめな理由」です。

 

<ゲームの売れ行きアップ方法>第6回:ファミコン風グラフィックよりスーパーファミコン風グラフィックの方が今はおすすめな理由


 インディーゲームではファミコン風のグラフィックで作られているソフトもわりとあります。
 ファミコン風のグラフィックはファミコン世代には懐かしさを感じさせるグラフィックとなっています。
 個人的にもこういうのは好きな画風です。

 しかし、「実際に子供の頃に遊んだファミコンソフト」という場合は今プレイすると当時の思い出なども一緒に浮かんでその分ゲームプレイの楽しさが増す一方、「ファミコン風のインディーゲーム」というのはプレイしてもそのゲームには当然思い出などは一切無い分、実際は思ったほど楽しくは感じない事もわりとあります。

 ファミコン風のグラフィックは使える色数の関係などからスーパーファミコンやメガドライブやPCエンジン風のインディーゲームより絵的には魅力が落ち、「自分も買って遊んでみたい」という購買意欲が落ちてしまいます。
 「どうしてもファミコン風の映像にしたい」という場合でないならドット絵系のゲームはスーパーファミコンやメガドラ、PCエンジン風の多色風グラフィックで作るのをおすすめします。
 
 色数が増える分グラフィック制作に多少手間はかかりますが、ファミコン風よりスーパーファミコン風の方がストアのスクリーンショットやプレイ動画での魅力が増し、それが売り上げ増につながります。

 本音を言えば、ゲームボーイ風だったりゲームギア風、昔のPCゲーム風(PC9801とかpc8801、MSX他)など、色々な画風でインディーゲームがどんどん出るのが好きなのですが、今は本当にインディーゲームが売れない厳しい時代になっているので、少しでも売り上げを増やすために「より多くの人に受けるグラフィックにする」を意識しないといけないのです。

 ファミコン風のグラフィックがインディーゲームで注目を集めた時代もありました。
 しかし今はもうグラフィックがファミコン風だからという事で注目を浴びる事はあまり無く、むしろファミコン世代でない人にとっては「なんだかグラフィックがしょぼくて買う気が無くなる」みたいに映ってしまいます。

 何年もかけてゲーム制作をしたのに、出来上がったゲームがグラフィックの受けが悪くて売れなくなるというのは避けるべきです。



 

このシリーズは私のnoteの「ゲームの売れ行きアップ方法」のマガジンで連載しています。
第1回から順番にお読みください。


次回は第7回「キャラグラフィックでゲームの魅力と売れ行きを増してみる」です。