<知っておくべき>家庭における火事対策 第十九回 不動産所有者は大きな損害を受ける火事被害をどう抑えるべきか?

家庭での火事を予防するためのシリーズ第十九回。
今回は「不動産所有者は大きな損害を受ける火事被害をどう抑えるべきか?」の解説です。

少し前にリノシーとかいう不動産投資のCMをYOUTUBEでよく見かけました。
お金を儲ける方法としてビルやマンション、アパートなどの不動産投資を進めるという話は昔からよくあります。

しかし不動産投資の場合、「ビルやマンション、アパートなどの入居している人やテナントが火事を起こすと、火災保険でいくらか戻ってきても結構な額の損失を不動産所有者が受けてしまう」というのが忘れられがちです。
入居者のやらかしで火事になり、不動産所有者が莫大な損害を受けて今後の人生が大きく狂う場合もあります。

たとえばアパートやマンションで火災が起きると一部屋だけでなく複数の部屋に延焼したりアパートが全焼する事もあります。
ビルでのテナント火災も多くのケースで延焼が起きてビルの大部分が火事で焼失する事になったり。
火災保険は被害に応じて払い戻しされる額が違ってきますが、多くのケースでは不動産所有者が受けた莫大な被害を部分的にしか保険で賄えず、「貸している不動産で火事が起きたら結構な額の損害を不動産オーナーは受けてしまう」という風になっています。

アパートやマンション、ビルの入居者や入居テナントには「火事を起こさないように半年に一回は防災のためのメールを必ず送る」みたいなのを不動産所有者はやるべきです。
あるいは管理を自分ではなく別の会社にさせている場合は、その管理会社から半年に一度は防災のためのメールを送るという風にして。

メール内で火事の原因と対策を全て記載していくのは現実的ではありません。
このシリーズでも火事の原因を一つ一つ詳しく解説していって、また今後もまだいくつか解説していくつもりですが、一つのメールにそれらをまとめて書いてもほとんどの人はまともに最後まで読みきりません。

メール内で火事の原因と対策を呼びかけるのではなく、「全国の不動産所有者や管理会社が金を出して火事の原因と対策をわかりやすいイラストや漫画つきで詳しく解説してくれるサイトを一つ作り、そのサイトへのリンクのメールを半年に一回程度の頻度で入居者や入居テナントに送信する」という風にしてはどうでしょうか。
リンク先の記事をきちんと読むよう、メールには「火事は一瞬であなたや家族の命や財産を奪います。火事の原因と対策をまとめたこのサイトは定期的にきちんと読み返すようにしましょう」みたいに記載してからurlリンクでサイトへ行くよう仕向けましょう。
「火事になると自分の命や財産を失う」と脅してようやく人は真面目にそのサイトを見ようとするようになります。
 

私がnoteでこの火事対策シリーズを書くようにしたのは、色々な火事予防を紹介しているサイトを見てまわると「火事の原因なのにきちんと紹介されていない」という事がかなりあるからです。
火事予防サイトと言いつつ中途半端な火事対策しか紹介していないサイトが腐るほどあり、そういうので火事対策をきちんとやっているつもりになられて火事を起こされると、本人やその家族が命を失うだけでなく近隣に住んでいる人まで延焼で命や財産の被害を受ける事になりかねません。

もし全国の不動産所有者が入居者向けの火事予防のための情報サイトを作る場合は、私がこのシリーズで書いてきた事もしっかり参考にして「火事の原因になりそうな事は一つの漏れなくきちんと紹介する」というのを守ってください。
防災のプロにもきちんと監修してもらいましょう。

また、そのサイトは誰でも読めるようにしているとマンションやアパート、ビルの入居者やテナント関係者だけでなく他の人も見るようになって、全国での火事被害をもっと減らせる事になるでしょう。

  

家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
一回目から順番に読んでいきましょう。

<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章


次回:「暖房器具が原因の色々な火事」