おすすめ漫画:心に残るとっておきの話(若戸だいご)

月刊誌の刊行が先月号で終わり、web形式で今月4月26日から再スタートするコミックバンチ。
このコミックバンチは月刊誌になる前は週刊誌として刊行されていたけど、その時に「心に残るとっておきの話」という漫画が連載された事があった。

元は1993年頃に発行された本のコミカライズ作品で、全国の色々な人達が投稿した実話を元にした心に残る話が、若戸だいごさんの温かみのある絵柄で丁寧に漫画化されている。

しみじみとした人情物語が味わえるこの作品は当時のバンチ掲載作品の中で私のお気に入りの作品の一つだったが、今それがアマゾンのfliptoon(縦読み漫画)で全話無料で読めるようになっているようだ。

作者の若戸さんはnoteで「そふとそぼ」というアカウントで、この「心に残るとっておきの話」の第一話を今現在公開されている。

第一話であるこの「古本屋の椅子」というエピソードも秀逸なエピソードで、古本屋の親父さんが取った行動に改めて胸が熱くなった。(歳を取って来るとこういう話はまじで来る……)

まずはこれを若戸さんのnoteで読んでみて、作品を気に入ったらアマゾンのfliptoonで少しずつこのシリーズを読まれてみてはどうかと思う。
kindleライブラリに全話追加する事も可能なので私はさっそく全話追加してみた。

fliptoonは無料で手に入るけど、fliptoonの作者へ投げ銭をする機能は本当にアマゾンは追加して欲しいと思う。
これは以前にも指摘したけど。

私の使っているデビットカードならnoteでのサポートの支払いも可能だったので、この漫画の全話分の代金として相応の額を先ほど若戸さんの上記の記事から振り込みしてみた。
(後で若戸さんから感謝のメッセージをいただいたが、こちらこそこのような名作漫画を作ってくれた事、また今も全話読めるようにしてくれた事をすごい感謝している)


この漫画のfliptoon版はコマを一コマずつ見せる形式にしたせいか、絵が拡大されすぎて若干ぼやっとした感じなのは少し残念に思うけど。
 

今はネット上で誰かが誰かを当たり前のように攻撃や批判してしまう時代だ。
私もついそういう駄目な行動をしてしまう事もある。

ネットで人が人を簡単に傷つけてしまう時代だからこそ、こういう人の心の温かさ、他者を思いやる心の素晴らしさを描いたこの漫画は、より多くの人に読まれてもっと他人を労わる人が増えていけばと思う。