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今後二極化するゲーム開発について

ブループロトコルサービス終了には驚きだが、あのゲーム用に作った大量のグラフィック素材をそのまま破棄するのはもったいないと思う。
バンダイナムコは3Dデータを使いまわしてswich次世代機、PS5、XBOX、PCマルチで遊べる新しいアクションRPG(買い切り型)を作って出してはどうかと思ったり。


さて、前の記事で

というのを書いた。

来年はswitch次世代機が発売されるが、そのswitch次世代機の携帯モードのスペックに似た感じの性能で、ドックやコントローラの分離機能や振動、NFCが無い分switch次世代機より100ドルくらい安い携帯ゲーム機をソニーが出すかもしれないという話。
以前からこの手の噂はよく出ていた。

MSもこの手の安価な携帯ゲーム機の投入を考えている節があり、さらにPC系の携帯ゲーム機も既存のがいくつかあったり、新規のが来年に追加されるだろうしで、2025年は世界的に携帯ゲーム機戦争が勃発するのではと思う。

ゲームメーカー側としては

・PC、PS5、XBOX SXをターゲットに開発したグラフィックがリッチなゲーム(最近の例だと黒神話悟空みたいなの)
・switch次世代機、ソニーの携帯ゲーム機、MSの携帯ゲーム機、steam deckやPC系携帯ゲーム機で出せるようなそこそこのグラフィックのゲーム(これらはPS5やPC、XBOX SXでも高解像度・高フレームレートにして出す)

のどちらのタイプのゲームを開発するかで二極化していくのではと思う。
もっとグラフィックがチープなインディーゲームも入れると三極化か。

<グラフィック過剰なゲーム開発には開発側も相当疲れてきている>

黒神話悟空を見てわかるように、グラフィックがリッチなゲームを作るにはオブジェクト一つ一つの作り込みが大変な事になる。
最近のゲーム開発では色々な手法で3Dモデルやテクスチャの作成を昔よりずいぶんと効率化できているものの、それでもやはりグラフィックがリッチなゲームを作るのはコストも年数もかかりすぎてしまう。

リリース後にきちんと予定通り売れたならともかく、いまいちゲームの受けが良くなくて開発費を回収できず莫大な赤字を叩き出す事も。

グラフィックがリッチなゲームはリスクが高くなっているし、開発に年数がかかりすぎるのも難点という事で、メーカーによっては「もうほどほどのグラフィックのゲーム開発に移行したい」と思っているところも多いのでは。

インディーゲームよりはグラフィックがリッチで、かといって過剰なほどはグラフィックを作りこまないという、そういうゲーム開発を今後目指すところが増えていくのではと思う。
最近のゲームだとルーンファクトリー最新作や空の軌跡FCリメイク程度のグラフィックみたいな。

これらのゲームはメインプラットフォームが携帯ゲーム機となり、さらにPS5やXBOX、PCでも出すという感じ。

グラフィックリッチなゲーム自体も完全に無くなるわけではなく、数は減るものの今後も色々出続けるだろうから、PS5やXBOX SX、高額なゲーミングPCを買った人達もそういうのを楽しみつつ、PS4時代に戻ったかのようなほどほどのグラフィックで作られたゲームも高解像度、高フレームレートで遊ぶという事になりそう。


インディーゲーム開発者にとってはすでにレッドオーシャンになっているが、今までインディーゲームに金を払ってくれていたユーザーもほどほどのグラフィックのゲームを買うのに結構流れていってしまうため、ますます「どうやって自分のゲームの売れ行きを少しでも増やすか?」を考えて生き残るしかないと思う。

インディーゲーム開発者の中にもほどほどのグラフィックのゲームを作るところも増えていくだろう。