株式会社ポインティと匿名性ー匿名と共有

佐伯ポインティと猥談バーとは

佐伯ポインティのwaidanTVより
佐伯ポインティと猥談バーと聞いてすぐピンとくる人と、誰？何？となる人がいるとは思います。
佐伯ポインティはYouTubeやInstagramなどで活動する活動者の名前、そして猥談バーは、その佐伯ポインティが中心となって運営されているバー。さらに、猥談バーを運営する会社である株式会社ポインティについてもご紹介していきます。

佐伯ポインティ

佐伯ポインティ（株ポCEO）Twitterより

佐伯ポインティは人物名。活動名というものですね。
29歳で実家暮らし、自分とエロが大好きな男性です。
ポインティという名前は前職の先輩がつけてくれたというもの。即決で気に入ったようです。
共同創業者に「喜怒哀楽の喜楽しかない」と言われるほどにこにこと笑顔を絶やさないキャラクターで人気を獲得しています。
また、早稲田大学文化構想学部を現役で卒業しているという学歴も持っています。
頭の回転が速く、読書が好きなこともあり語彙力も豊富なポインティのYouTube動画は広い視聴者層から人気です。

猥談バー

.猥談バーHPより

猥談バーは完全会員制・紹介制のバーで、店内では猥談のみを話します。
また、連絡先の交換や泥酔は厳禁というルールも設けられたしっかりした場所です。
予約制のため、決まった時間内でお酒と猥談を嗜み、その日のベスト猥談を決め、そちらはメディア化して取り上げられます。
「エロを楽しむ」というコンセプトの楽しい場所のようです。

株式会社ポインティ

株式会社ポインティは佐伯ポインティを社長に置く株式会社です。
猥談バーの運営から、書籍「純猥談」の発行、YouTubeチャンネルやSNSの運営などを行う会社。
社員は創業メンバーの他正社員やインターン生などで、楽しい雰囲気で業務に取り組んでいます。
また、株式会社ポインティはあだ名文化だそうで、佐伯ポインティの他にヒュジ、テク一郎、モルゆきなど、基本的にあだ名で呼び合っているそう。

匿名をポジティブに利用する株ポ

株式会社ポインティでは猥談、つまりエロをコンテンツとして取り扱っています。
各SNSから、テーマにそった猥談を集め、それを厳選し、まとめ、編集などをしていくのですが、実名ではさすがに多くの猥談は集められません。
SNSでの匿名性を利用し、Instagramなどで猥談を募集するやり方は非常に時代にマッチし、かつポジティブな使い方。

また、猥談バーでも店内はあだ名文化。猥談ネームで呼び合います。
実名を伏せ、連絡先も交換せず、猥談バーの中だけでエロ話を楽しむというスタイルは、今までありそうでなかったスタイルで大人気。予約はかなり埋まっていて、会員制といえどなかなか入店は難しいようです。

SNSでの猥談募集と猥談バーでの交流。どちらとも匿名というものを上手く利用したシステムになっています。

SNSを使いこなす株ポ

株式会社ポインティでは、表に出るのは基本的に佐伯ポインティですが、Instagram・Twitter・YouTube・TikTokなどのSNSを会社で運営しています。

Instagram

waidan_bar Instagramより

Instagramでは、ストーリーズを利用して猥談を募集しています。
ストーリーズ内で回答を募集できるスタンプを使って、お題ごとに回答を募集。
日に数個のお題で募集をかけ、大量の回答の中から後で面白かったものなどをピックアップしてコンテンツ化しています。
また、通常投稿ではピックアップした回答と、ポインティからのひとことコメントを画像としてまとめて投稿しています。

Twitter

Twitterでは猥談バーの情報発信や動画の宣伝などを行っています。
夜には猥談バーでのベスト猥談の更新のお知らせもされ、URLから内容を詳しく読めるようになっています。
動画の宣伝とは、YouTubeのwaidanTVに投稿している動画のアップをお知らせするツイートのこと。
Twitterは猥談の募集などではなく、コンテンツ配信・発売のお知らせを行う場として使っています。

YouTube

YouTubeのメインチャンネルは佐伯ポインティのwaidanTV。Instagramで募集した回答から8〜12個ほどをピックアップしてまとめ、佐伯ポインティが読み上げ・コメントしていく動画を配信しています。
また、毎週木曜日の22時からは1時間の生放送を行い、事前に募集した猥談の他、リアルタイムのスーパーチャット（有料コメント）の猥談や相談を拾っていきます。

佐伯ポインティのサブチャンネルでは、佐伯ポインティのwaidanTVで紹介した動画の総集編として、動画をつなげて30分ほどの動画を出しています。
また、最近では佐伯ポインティの定番ネタのようになっている「エセ中国語関連」「ヒソカ関連」「CAN MAKE TOKYO」などをまとめた動画も。
佐伯ポインティが募集した回答に対してコメントする際によく使うもので、「罪」を「ｻﾞｵ」と読んだり、「2つの性質を持つ……」と、漫画HUNTER×HUNTERの登場人物・ヒソカを思わせる喋りをしたり、「最高に楽しい！CAN MAKE TOKYO！」と、コスメブランドのキャッチコピーを笑顔で発したりすることがあるのですが、それが人気ネタのためまとめたようです。

そして、純猥談もまた株式会社ポインティの運営するチャンネル。
投稿された猥談を脚色しつつ物語にし、「聴くドラマ」「見るドラマ」「短編映画」などにして公開しています。

waidanTVなど、佐伯ポインティが表に立っているコンテンツとは違い、感動するような物語に仕上がっているため、「これがポインティの会社って知らなかった」というコメントも散見できます。

TikTok

TikTokはYouTubeと同じく動画を配信していますが、こちらはYouTubeと同じ内容をショートで回答を1つずつアップしています。
時折書籍発売などの宣伝動画もアップしていますが、こちらもYouTube、Instagramと同様の内容ですね。
TikTokのみの特別なコンテンツ配信は行っていないようです。

「匿名」と「共有」

猥談を扱う株式会社ポインティですが、猥談バー・waidanTVのどちらも匿名性を重視し、きちんとプライバシーを保護しています。
SNSを通して募集する猥談も、ユーザー名などには一切触れませんし、募集した猥談から派生した純猥談も脚色で上手く仕上げています。
猥談バーでも名前や連絡先などは徹底的に伏せるなど、匿名性を貫くスタイルです。

昨今のインターネットでの匿名性はなぜか暴かれがちであったり、なんとなく怖いものというイメージまでありますが、株式会社ポインティの扱う匿名性は「楽しい」を前提にしているため非常にポジティブです。

完全匿名で猥談を共有し、かつ明るく楽しくを掲げたスタイルの場所やコンテンツは、現在各界隈でじわじわと注目されています。

まとめ

佐伯ポインティ自身が楽しい事が大好きということもあり、とにかく楽しいものを共有したいという気持ちが見える株式会社ポインティの活動。
猥談というセンシティブなものを取り扱うからこそ、個人のプライバシーを守るために匿名性にこだわっているのがよくわかります。

匿名は良いことをするときに使うもの、と言いますが、株式会社ポインティにおける匿名性はポジティブな使い方として良い例ですね。

今後の活動者やコンテンツにおいても、必要な時に正しく匿名性を扱える世の中になっていくと良いなと切に思います。