匿名ウーパールーパー

詩を書いています。 酉年生まれです。

匿名ウーパールーパー

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最近の記事

〔詩〕なきがら

また ないている 何故かは知らないけど ないている いつまで経っても ないている 劣化していく  進めずにいる  壊れていく僕 すべてが怖くて ないている いつかを恐れては ないている なにかに怯えては ないている その時が来ずとも ないている 泣いても泣いても 「煩い」と人が去っていく 日が沈んでいく  羽が破れる  尽きていく友  すべてをかけて ないている 命尽きると知ってか知らずか 7日生きられる保証もなくとも その時が来るまで ない

    • 〔詩〕 虫我

      蛹―サナギ― 幼虫から成虫になるための過程 繭の中なんて誰も知らない どこも触らないで 観察日記はもう終わり 飛んでいかないで まだ羽がない 行きたい場所は決まってる 想像の中では飛んでいる まだ何の花にも止まれないのに なんのために活きてる? 蛹―サナギ― 子どもから大人になるための過程 心の中なんて誰も知らない 何も言わないで もう子どもじゃない 1人にしないで まだ大人じゃない やりたいことは決まってる 想像の中では輝いている いま誰の役

      • 〔詩〕 光る惑星

        太陽さん いつも照らしてくれてありがとう あなたがいるから今日も回れたよ でもね 隕石が飛び交うと怖くなるの 永遠も絶対も、ないのね いつかあなたが消えたとき  どうなるだろうか どうしていこうか 太陽さん いつも頑張ってくれてありがとう あなたのおかげで今日も生きてるよ けどね そんなに輝かれると虚しくなるの 虚無感、劣等感なのかな 自分の光を綺麗と言えること 羨ましくて 私には無理で 恒星であれたら― 考えながら回って 回りながら忘れて 忘れ

        • 〔詩〕 行くぞ05

          あっという間に月日は駆けた この日のために3年かけた 何度も失くした 赤シート お守りとなった 復習ノート 赤く燃えている きっと勝つと。 ライバルの仮面の下の傷跡は 闘ってきた共通の印 まん延防止で  青春返上 怖いものなしさ 行くぞ05

          〔詩〕 人間味

          いつもみたいに うまく起きられなかった  いつもより世界が眩しくて  フードの殻に引きこもる 「いつもの私」が家出したのか  「おかしな私」が訪ねてきたのか 宅配を受けとっておいてと頼まれた なぜかすっごく嫌だった たしかに人と接するのは得意じゃないけど 「いつもの私」ならやれるのに 「おかしな私」はがんばれない 5分ぐらい泣いた とてつもなくイライラしてきた ガラスの皿を上から落としてやりたくなった 実行できる強さはなかった 宅配の人を想像すると無性にイライラして