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メンタル不調を治す基本的な考え方

こころに関係する不調や不具合、病気について、ここではメンタル不調としますが、このメンタル不調を良くしていく基本的な考え方についてお話します。

結論

それは

「自分で問題点を見つけ、解決法を考え、実行していく」


これにつきます。

順番に解説します。

自分の問題は自分にしか分からない


メンタル不調の多くは、ストレスに反応する形で作られます。
ストレス・原因は人によっていろいろです。
何がうまくいかないかは、その人でないとわかりません。
自分の問題は自分で見つけていくしかありません。

教えてもらっても身につかない


問題点が見つかったら、解決法を考えます。
実は、あなたが抱えている問題の9割は、すでに答えが出ています。
本屋さんにいくと、問題解決のヒントが必ず見つかります。
しかしその解決方法がすべて当てはまるわけではありません。
あなたが抱えている問題に合わせて少し味付けを工夫する必要があります。
そのときに自分で工夫しないと、身につきません。
人は教えてもらうよりも、実際にやったほうが身につきます。
私たち精神科医は解決法を見つけるお手伝いはしますので、自分の頭や言葉でしっかり考えていきましょう

行動しないと何も変わらない


問題点が分かり、解決法も見つかった。
でも一番大事なのは、行動することです。
アドバイスするときに、よく
「分かってはいるのだけど」と言う方がいます。
これって、理屈では理解しているけど、気持ちまでしっくり来ていない状態です。
実際行動してみて、初めて気持ちまでしっくりくることができます。
問題解決と行動はセットでやる必要があります。

「今に集中する」


そうはいっても、「どうしても原因や悪者探しに終始とらわれてしまう」方もいます
いやな体験を思い出しては当時を振り返り、そしてまたいやな思いをする。
その繰り返しの方もいるでしょう。

そういう場合は、「今に集中する」ことです。
特に問題点を探す時は過去にとらわれやすく、なかなか前に進むのが難しいかもしれません。
そんな時はいつも「今、何ができるか」とを考えてましょう。

「過去」と「他人」は変えられないが、「今」と「自分」は変えられます。

まとめ


今回は、メンタル不調を治す基本的な考え方についてお話しました。
おさらいすると、メンタルが不調になったときは

①課題を見つけ解決法を考える
②方法を考えたら実行する
③今できることに集中する

です。

この3つはなかなか自分だけでは実行しにくいです。
これらのアイデアは対話の中で行われるます。
その際はわたしたち、精神科医を活用して欲しいです。

以上、診察室からお伝えしました!

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