track 14 「るねっさーんす」
実店舗を構えて以ての物理的看板の掲出が然程有意でなく、むしろ都合が悪い。更に言えば実務以外は特段にすべき事も少なく、それもほぼ、指先を僅かに動かしたら終わる。
だから仕事の依頼のなければ喧嘩代行を副業とする高校生などというものは、第三者に判断を委ねれば、だいたいそれの平均層に分類される。
詰まり死屍毒郎、通称死郎の放課後が退屈極まるのは彼にそれを楽しくする才覚の備わっていないが所為ではなく、高校一年生という制約を設けられた立場が故、或いはそれを満額で楽しんでいるか或