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【日記】音楽同人即売会「M3 2023秋」感想


はじめに

2023年10月29日(日)、東京流通センターにて「音楽・メディアミックス同人即売会 M3 2023秋」が開催されました。
同人即売会というものに行くのが初めてでしたが、好きなアーティストのYacaさん(ワニのヤカ、YACA IN DA HOUSE)がCDを出品するという情報を聞きつけて東京流通センターに向かいました。

Yacaさんの関連商品は「GENELATION Z」のサークルで販売されていました。
贔屓するわけではありませんが、そこだけめちゃくちゃ長蛇の列でした。角サークルだし、その待機列のためにあらかじめ「ひと部屋」が丸々割かれており、列の規模がそこだけ違いすぎて驚きました。

購入品

私の購入品は以下です。

  • CDアルバム『ワニとコウモリ』3,000円

  • CDアルバム『Net/You』2,500円

  • somunia 証明写真ステッカー 1,000円

  • somunia さよならのキス ステッカー(クリアバッグ)500円

アルバム感想

1.『ワニとコウモリ』

『ワニとコウモリ』は、Yacaさんと高橋はしやん(
コーサカ(MonsterZ MATE))のコラボアルバム(全16曲)で、かっこいいラップの曲がいっぱいという印象です。どの曲もよかったと思います。
(高橋はしやんが事実上コーサカであるという点についてどう取り扱うべきなのか、その空気感が私にはまったくわかりません。何か意見のある人がいたら教えてください)。

Yacaさんはやはり綿密に練られた言葉遊びとニヤリとしたくなるユーモラスさに溢れておりよかったです。
コーサカの歌はこれまであまり聴けていませんでしたが、声の表現力が高くてかっこいいラップの発音をする人ですね。特に半泣きみたいなボイスの出し方は「きっとこの人の武器なんだろうな」って感じがしました。

いまお気に入りの曲は以下です。
「3. TIM」
「5. In My Life」
「7. Anti Piracy Screen」
「9. twinkle night surprise[ego] Remix (コーサカ & KMNZ LIZ)」

2.『Net/You』

『Net/You』はnyankobrq(ニャンコビーアールキュー) & yacaのアルバム(全11曲)です。

ありがたいことに歌詞が上がっています。

アルバムの中だと
「1. Net/You」
「2. SEIHEKI」
「6. GBASP」
「11. twinkle night feat. somunia [picco Remix]」
あたりがお気に入りです。

nyankobrq & yacaのコンビはよくsomuniaに楽曲提供していて、好きな曲が多いのでそれでイメージがいいです。
二人とも作曲もラップもできるコンビということで、それがそもそもかっこいいですよね。

その他サークル感想

せっかくなのでいろいろなサークル展示を眺めてみました。
その中で特に印象に残った2つのサークルを紹介します。

1. (実在しない)切り抜きチャンネル

たくさんのサークルが並んでいましたが、私が唯一見覚えのあるワードを見かけたのがこのサークルです。
(実在しない)切り抜きチャンネル」。

「(実在しない)切り抜きチャンネル」は、KAI-YOUというWebメディアが企画運営している次世代のポップを探求するクリエイティブアワード「KAI-YOU HYPER POP AWARD 2023」にて、審査員賞の「赤坂アカ賞」を受賞していました。

(赤坂アカさんは、『かぐや様は告らせたい』や『【推しの子】』などの漫画を作っている漫画家、漫画原作者です)

赤坂アカ賞

「(実在しない)切り抜きチャンネル」は、VTuberの切り抜き動画をたくさん上げているチャンネルですが、なんと切り抜きされる前の元動画やVTuberが実在しないというのです。あるいは、元動画やVTuberの存在自体を創作した上で切り抜き動画を作成しているようです。(あまり詳しくないため、説明が不正確だったらすみません)。

サムネ自体はよくある切り抜き動画にしか見えない

得体の知れないチャンネルではありますが、受賞作品を調べていたときに少しチェックして「おもしろいなー」と思っていました。
チャンネルに上がっている切り抜き動画では、実在しないエピソードトークなんかをずっと繰り広げているような印象です。結構ファンタジーだったと思います。

即売会では、実在しない切り抜き動画を作成しているクリエイターさんが目の前に実在していることにテンションが上がり、思い切って話しかけさせてもらいました。

まず、販売しているのはCDで、確か切り抜きされる前の元動画として作られた音声だったか、CD音声を聴くと複数の切り抜き動画が実は繋がっていることがわかるという構成だったか、そんな感じのことを説明してくれた気がします。(記憶が曖昧で申し訳ないです)。

また、単にコンセプトを理解したくて「切り抜き元は実在しないんですよね?」といったことを聞くと、「ちょっとそれはよくわからないんですけど」といったはぐらかし方をされました。どうやらこれは無粋な質問だったようです。

そして、サークル主さんは切り抜き動画の説明を開始してくれて、「これは◯◯が恋愛免許を取る前のエピソードを話してるところなんです。ところであなたは恋愛免許はお持ちですか? あ、これだと恋愛免許ハラスメントになってしまいますね(…)」などと、独自の世界観に基づいたトークが展開されていきました。
どうやら彼の中では、切り抜き前の元動画の世界観がしっかり固められていて、ほぼ実在しているのと変わらないくらいのリアリティを持っているように見えました。
私自身、実在しない免許にまつわる実在しないハラスメントの心配をされたのは初めてで新鮮でした。「それは別世界のポリコレですよ」とでも言ってあげればよかったでしょうか。

2. 破損CD研究

次に紹介したいのは破損CD研究さんです。
こちらは予め知っていたわけではなく、当日見かけて気になったサークルさんです。

破損したCDを販売している

CDを燃やしたりシールを剥いだりして破損させ、それによって音がどう変化するのかといったことを研究しているようです。
すごく新しくておもしろいことをやっている感じがしますよね。
「再生してプレイヤーは壊れないのですか」と聞いてみたところ、「壊れないように作っています」といった回答が得られたと記憶しています。

作曲者と、壊れたものをなんとか綺麗に見せるためのデザイナーさんの二人組でした。デザイナーは今年から仲間に加わったと言っていた気がします。
知らない世界ではありますが、そういう繋がりみたいなものも含めてなんだかおもしろいなと思います。

さいごに

M3 2023、新鮮なことが多くて行ってみておもしろかったです。
今後も音楽を作る人たちのことを応援しています。

おわり

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