見出し画像

丸紅エネルギー本社を飯田橋に移転

丸紅エネルギー(現在はマルネン)が本社オフィスを飯田橋へ移転を行った。移転先は住友不動産千代田富士見ビルになる。

営業開始は2021年7月5日を予定

会社概要と業態

マルネンは丸紅石油株式会社が発端となる企業である。丸紅株式会社の全額出資によって1974年に設立された企業、丸紅の液化ガス事業を移管、後に丸石興産や丸紅ガス興産、2004年には昭和シェル石油株式会社より資本参加といった経緯を経ている。

株主の比率は丸紅が6割、昭和シェル(現出光興産)が3割の比率である。

移転の背景

移転前のオフィスビルの坪数と移転後の坪数は大きな違いは無い、若干の拡張面積にはなるがほぼ同等の移転規模である。現在入居している杏雲ビルの竣工が古く、ビルの総合的なスペックや働き方などの見直しが想定される。

丸紅グループと住友不動産のオフィスビルとのつながりは深く、一時期は丸紅本社ビルの建て替え計画の際には本社機能を東京日本橋タワーへ移すといった住友不動産にとっても大口テナントになる。

オフィスビル側の背景

移転先の住友不動産千代田富士見はもともとは角川第3本社ビルと呼ばれていたオフィスビルだ。これはKADOKAWAが当時一棟でグループ会社とともに利用していたという経緯がある。その後KADOKAWAの本社移転においてビルの契約満了が発生し1棟での募集が開始された

当時は、ビル一棟でのニーズにも対応できるというウリではあったもの、同時に新築物件の竣工を抱えるオーナー側は早期にビルのテナントを埋めていく必要がある。

都内で200棟以上のオフィスビルを所有する住友社にとっては自社のビルからの移転やテナントの入れ替えは得意とする企業だ。

ここから先は

252字
このマガジンでは不動産とくにオフィス移転における情報を毎月2回、そして不定期に情報を公開して最新の移転情報、オフィス移転のトレンドの情報が手に入ります。気になるあの企業の移転?は何坪でどういう意図があって移転するの?不動産業界人必見?

日本企業を主としたオフィス移転の情報や移転ニーズを速報的にまとめていく日系企業不動産移転情報です。オフィス移転やオフィスを探す企業に向けた…

主にオフィスに関する不動産知識や趣味で短文小説を書いています。第1作目のツボ売り、それ以外も不動産界隈の話を書いていければ良いなと思っています。 サポート貰えると記事を書いてる励みになります。いいねをしてくれるだけでも読者がいる実感が持ててやる気が出ます