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移転/営業支援ツールを運営するSALESCOREがオフィスを拡大

営業顧問事業や営業に特化のダッシュボードツールを販売・運営しているSALESCORE社(旧Buff)が渋谷エリアで事業拡大の移転を行った。
エリアは渋谷エリアである。5倍の大拡大だ

渋谷エリアの企業は渋谷内での移転が非常に多く近年オフィスビルが逼迫している現状も見えてきた

会社概要と業態

SALESCORE株式会社は2018年創業のスタートアップ企業である。同社には2つの柱があり、営業を科学するというテーマあを掲げ1つはSalesforceなどのSFAを活用した営業顧問プログラムの提供サービス。

同社独自の営業組織理論「5Sモデル」を元に約3ヶ月で急激な水準向上を図るという営業教育的な事業、そしてもうひとつの柱が営業のボトルネックを2秒で把握できる営業に特化したダッシュボードとして提供する「SALES SCORE」の販売と運営である。

「SALES SCORE」は営業顧問プログラムを修了した企業向けに支援するツールとして導入し使われたことが発端である。

また、2021年4月にはDeNAが運営するVCであるデライト・ベンチャーズと、サイバーエージェント・キャピタルからの6,100万円の出資を受けている。

移転の理由・背景

移転の理由及び背景は事業の拡大である。
同社のオフィスは現在はアロス渋谷ビルというビルの25坪程度の区画にオフィスを構えている。

その前は、渋谷クリエ6Fにあり約10坪のオフィススペースであった。
10坪の場合は3名から5名程度の人数を収容できるが増員対応が難しい。

上記に上げた出資も踏まえて人員強化及び増員に舵を切ったと思われる。

移転後のオフィスは アロス渋谷ビル 3Fである。2006年竣工であり、渋谷駅からの利便性は若干遠いが24坪程度のサイズ感や小規模オフィスでありながら男女別トイレを有している点など評価が高く、人気の物件である。

今回の移転は東京建物が運営する東建インターナショナルの本館である。基準階は300坪規模の大型ビルではあるが分割して約110坪程度を賃貸するという話である。

今回の移転は約5倍規模への成長になる

東建インターナショナルビルとは

東京建物が運営する本館と別館で構成されるオフィスビル。
本館1972年2月/別館1978年3月と竣工は古いが渋谷クロスタワーなどと同じく渋谷エリアを代表するビルとして渋谷を支えたオフィスビルである。

今回SALESCOREが5倍の拡大移転ができたことには理由がある。それは「再開発を前提としたビルであり賃料が安い」ことである。

<<再開発>>

法定市街地再開発事業街区と隣接の建替え事業街区を一体整備 渋谷二丁目西地区再開発(渋谷二丁目プロジェクト)都市計画に決定している。同ビルもこの計画範囲に入っており、いずれは建替え再開発に組み込まれているといいえる

法定市街地再開発事業街区と隣接の建替え事業街区 東京建物の再開発計画より

これにより一定期間しか借りられないが、同時にスタートアップにとっては周辺相場に比べて確約に移転できるメリットを享受することができる。

渋谷の状況や空室

渋谷駅エリアでは空室の埋め戻しが進んでいるが、新たな空室も出ている。若干の賃料低下があるものの渋谷回帰の企業も出ており、借り手にとっても動きやすいマーケットになっている事も影響している。

しかし前述した様にスタートアップ企業の拡大移転が増え現在の渋谷は若干借り手にとっては選択肢が減っているという募集オフィス減少も起き始めている。 2022年11月時点

[移転の概要]

企業名 :SALESCORE
移転目的:事業規模拡大
エリア :渋谷区

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主にオフィスに関する不動産知識や趣味で短文小説を書いています。第1作目のツボ売り、それ以外も不動産界隈の話を書いていければ良いなと思っています。 サポート貰えると記事を書いてる励みになります。いいねをしてくれるだけでも読者がいる実感が持ててやる気が出ます