見出し画像

時差の成熟箱《詩》

地上を這うように 着実なスネールメイルの速度
ここに届くのは 脱皮後の 乾燥抜け殻
時差を埋める時間 成熟の楽しみをもたらす

手元にある この小箱 カリンバと共鳴

物理的な距離 そう悪くないと感じる
最近 これくらいがちょうど好い体感
カタツムリ 背中に乗せて運んできた

アンテナは ひび割れかっぱの皿 たまに裏返す
必要なぶんだけ 水がたまる
好きなビール瓶に溜めて 3ヶ月はもつ

冷凍庫には 入れないよ

きっと誰も ファストに消費するつもり ない
消化が荒いご時世 空虚さと戸惑いに
多分 誰かは 息切れしているのかな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?